宿命のライバル 阿修羅と帝釈天!!

仏像人気の火付け役でもある阿修羅。仏教では天竜八部衆に属する護法善神(仏教の守護神)ですが、その阿修羅の宿敵こそが帝釈天なのです。 インド神話の中の阿修羅は、アスラと呼ばれる正義を司る神。一方の帝釈天は、インドラと呼ばれる力を司る神でした。アスラの一族はインドラが統べる忉利天(とうりてん)に住み、アスラにはシャチー(舎脂)という絶世の美貌を持つ娘がいました。アスラはいずれシャチ―をインドラに嫁がせたいと考えていましたが、インドラが力ずくでシャチーを奪ったため烈火の如く怒り、インドラに戦いを挑んだのです。 インドラは配下の四天王や三十三天の軍勢を遣わせ総力を挙げて応戦したので、戦いは常にインドラ側が優勢でした。また強引に奪われたはずのシャチーはいつしかインドラを愛し正式な夫人となるのですが、それを知ったアスラはさらに逆上し、争いは天界全体を巻き込む大戦争となっていきました。“修羅場”という言葉は、このアスラとインドラの終わりなき戦いからきたものです。 正義の神でありながら、シャチーがインドラを愛しているという事実に目を背け、戦いを挑み続けたアスラ。アスラが天界を追われたのは、このように一つの思いに固執し善心を見失い、妄執の虜となったためとの説があります。 仏教では死後の世界を六道輪廻(天(界)・人間・(阿)修羅・畜生・餓鬼・地獄)と説きますが、天界を追われた阿修羅(アスラ)は、一方的な正義を振りかざす妄執の悪鬼で、復讐の鬼と化した姿は人間以下であるとして、人間界と畜生界の間に置かれます。このように骨肉の戦いを繰り広げたアスラとインドラですが、仏教に帰依した後は阿修羅、帝釈天として仏教の守護神となりました。
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