宮澤やすみの仏像ブツブツ

ケルン大聖堂 vs 東大寺

ヨーロッパツアーから帰国しました。
寺社好きの人に”ツアー”と言うと”観光バスツアー”かなにかと間違われがちですが(笑)、お仕事でございます。
仲間と一緒に、各都市での演奏旅行、それも無声映画(活動写真)を活動弁士と生演奏つきで上演するという演目でした。

さて、今日も旅の余韻にひたりながら教会話です。

ドイツ・ケルンにも滞在しましたが、ここには途方もなく大きい大聖堂があります。



ヨーロッパを代表する巨大な聖堂


ゴシック様式の建築物では世界最大。高さ150mを超えるふたつの塔。下から見上げてもよくわかりません。
外壁は細かい彫刻でびっしりと埋められいて、過剰ともいえる荘厳に圧倒されます。

教会の原形は4世紀というから非常に古いのですが、建築はまったく異なります。
現在の建物が作られたのは、1248年からのこと。日本風にいえば、鎌倉時代の建築といえます。

しかし、16世紀にいったん中断。完成は1880年というから、完成までじつに632年もかかってるのです。


ステンドグラスを透かしたピンク色の光がきれい。内陣には”ご本尊”がわりの聖遺物を安置

日本の寺社と比較しようとしても、こっちは木造だからすぐ火災に遭ってしまうし、考えられない時間の幅ですね。

しかし、比較できないこともない。よくよく考えれば、日本には東大寺があります。
東大寺創建時の仏塔は、高さ70mとも100mとも言われています。
最初の塔は、奈良時代の764年頃。
鎌倉期の再建(1227頃完成)では、さらに一回り大きく作られたというから途方もない木造建築です。

そう考えると、ケルン大聖堂より約1000年も前に、木造でこれだけの規模の建築を完成させたのだから、日本の宗教建築も大変なものです。

惜しむらくは、木造は燃えてしまうのが残念。鎌倉再建の塔も、完成から130年くらい後に落雷で焼失しています。
その点、石造りは後世に残るからいいですね。

最後に、ケルン大聖堂前で撮った動画を付けます。動画のほうが大きさが感じられると思います。


追伸:
ヨーロッパツアーは、無声映画(活動写真)を、弁士の語りと楽団の生演奏で上演したものです。
活動写真弁士・片岡一郎、ピアノ・上屋安由実、太鼓・田中まさよし、そして私の四人編成。帰国後は日本でも!

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