宮澤やすみの仏像ブツブツ



仏像の原点・法華堂

2017年 1月 7日

明けましておめでとうございます!
年明けですし、原点に帰るという意味で、今一度東大寺へ。

前の記事にもあるとおり、東大寺の前身は金光明寺として建立された法華堂(通称:三月堂)で、天平の古仏がずらり。
本尊の不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)は、国家鎮護の祈りが込められています(これがなかなかイワクつきの仏像)。

ここは2009年に修理のため一度拝観停止になったことがありました。当時は伝・日光菩薩、月光菩薩や不動明王なんかも所狭しと安置されていたんです。あの「ずらり感」が壮観でした。

この光景を見るのはもう生涯最後。ということで、拝観停止のぎりぎりの日に観に行きました。
朝に一度みて、「夕方また来ますからね!」と受付のおっちゃんに念を押したものの、かなりギリギリの時間になってしまい、あせって丘を駆け上りました。
ふだん運動不足なくせに、この時ばかりは猛ダッシュの全速力でしたよ。人間やればできる。

ぎりっぎりで間に合って、汗だくでゼーゼーハアハアいいながらお堂の光景を見ると、朝のようすとまったく違う世界が広がっていました。

夕日がお堂の左側の窓からさーっと射しこんで、暗いはずの堂内がきらきら輝いてるんです。

天平の古仏はかなりいかめしい顔つきなんですが、光が当たっていつもとちがう、優しい顔に見えました。

「これで最後」という想いもあり、自然に涙がこぼれたものでした。

動かない仏像だけど、こちらの想いが向こうに乗って、語りかけてくれる”気がする”。それが仏像の魅力。
あらためて「仏像っていいな」と思った瞬間でした。

その時のようすを歌にしました。公式PVが公開されたので、どうぞご覧ください。


仏像バラード「夕焼けの法華堂 ~La La La 仏像めぐり~」



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「夕焼けの法華堂」収録。仏像ソングアルバム。


上野・観音ハウス

2016年 12月 31日

東京、上野の不忍池は、江戸時代に琵琶湖を模して造られました。
その縁でしょうか、今では琵琶湖の観音さんが安置されているんです。

「びわ湖長浜KANNON HOUSE」という、ギャラリーのような空間ができていまして、いつでも琵琶湖湖北エリアのステキな観音さんが展示されているという、仏像ファンにはなんともうれしい状況になってます。私もこのブログで何度も取り上げました。

観音さんは、2か月交代で展示されます。

今いるのは、横山神社所蔵の馬頭観音。

馬頭観音は、怒りの表情(忿怒相)で表現されますが、写真のとおり、なんだかカワイイですね。マンガ的なたたずまい(笑)。


横山神社・馬頭観音立像 平安~鎌倉時代

平安時代の終わりごろは、忿怒相でもこういう感じになるんですね。京のはんなり雅な時代ですから。

この馬頭観音さん、神社にいるのがまた面白いじゃないですか。
KANNON HOUSEのサイトによると、
”社伝によれば、横山大明神が白馬に乗って杉の巨木に降臨し、その木を彫刻して祀ったのが横山神社の始まりといいます。湖北地方では、古来より、横山大明神の本地仏は馬頭観音であると信仰されてきました。”

とのこと。

日頃、神仏習合を主テーマに追っている私としては、絶好の仏像といいますか、大好ブツです。
江戸時代までは神社とお寺はほぼ一緒。仏が姿を変えてカミとして現れるという考え方があって(本地垂迹といいます)、この馬頭観音もそのパターン。
横山大明神というカミの本体(本地仏)が馬頭観音だというのですね。
カミが巨木に降臨しちゃうパターンも、神社の伝承によくあります。ワクワクします(笑)

今年、湖北になにかと縁のある私、年明けはこのKANNON HOUSEにも出演させていただくことになりました。

入場無料ですので、正月気分の日曜日、気軽に遊びに来てください。
 
 ↓↓

(会場のFacebookより引用)
【宮澤やすみの「仏像ライブ」at KANNON HOUSE】

テレビ・ラジオで仏像の魅力を語る宮澤やすみ氏が結成した”仏像バンド”が、琵琶湖の観音を歌います! 新曲「長浜春秋」ほか、仏像愛にあふれるブツソングと楽しい仏トークです。

2017年1月8日(日)
12:00~13:00
入場料無料・予約不要
ご自由にご参加下さい。
※混雑時には座れない場合がございます。ご了承下さい。

宮澤やすみ プロフィール
 ”歌う神仏研究家”としてNHK「ひるまえほっと」TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」など出演多数。著書に『はじめての仏像』『東京仏像さんぽ』などがある。
 ドラマー・Mr. ツバキングと仏像バンド”The Buttz(ザ・ブッツ)”を結成。 仏像ソングアルバム『Ash-La La La(アシュラララ)』をリリース。
 小唄師範でもあり三味線演奏で各地で公演も。

https://www.facebook.com/events/579020335630887/


世界唯一?の”仏像バンド”宮澤やすみ and The Buttz


神社で拝む?お寺で拝む?

2016年 12月 24日

明日はクリスマスですが、お寺と神社の話です(笑)

こないだ、某テレビ局のディレクターさん(女性)と仏像めぐり企画の打ち合わせしまして、そこで聞いた言葉が、

 

「私、お寺では何もお願いしちゃいけないのかと思った」

 

というものでした。 試験合格とか、彼氏ほしいみたいな願い事は神社に限る、お寺は葬式あるし修行するし厳粛な場、と思っていたそうです。

日頃、ブツ業界(?)にいるとそういう一般女性の感覚ってわからないもので、新鮮な言葉でした。

まあ、クリスマスにミサに行く人だって(熱心な信徒の方を除いて)ほとんどいないんだし、世間一般そんなに宗教に関わることってないから、そんなもんかもね。

私だって、どこそこの信徒とかいうのはまったくなく、いたって普通の日本人的宗教観で暮らしています。

ただ、仕事上お寺さんと神社さんの両方を取材していて、そこから聞いた話ですと、さきほどの女性の感覚とは真逆とも言える宗教観が見えてきました。

 

まず神社のカミさまですが、今でこそ「縁結び」などご利益を謳ってますが、もともとを辿ると少しちがう。原始の古代社会、大自然を神とみなしていたのが日本のカミの原点。災害が起きれば「神のお怒りじゃ」として、荒ぶる神に供物を捧げた。

時代が下って、平安貴族の時代になっても、雷が落ちると「怨霊のしわざじゃ」となって恐ろしい怨霊を鎮めようと必死な思いで、平安京に神社がたくさんできた。 だから、古い時代のカミは怖いものだったんですね。

 

いっぽう、お寺ですけど、たしかに怖い仏もいますが、観音さんなんかは「現世利益」をウリにしてましたから、これこそ日頃のくらしの欲求を満たすような願い事をしてもいいことになる。

以前取材したお寺のご住職は、「もうね、煩悩をどんどんぶつければいいんです」とおっしゃってました。 だから、本来の信仰のかたちを想うと、お願い事を叶えるにはお寺のほうがよさそうな気もします。

 

何百年も経つうちに、そういう区別はうやむやになって、天神様で合格祈願とか、縁結びだの金運だのと言われるようになりました。 それはなにしろ、寺社どちらも、人に来てもらわないと経営が成り立ちませんからね、需要に応えないとやっていけません(急にぶっちゃけた話ですみません)。

いっぽう、参拝するほうからすれば、 「効き目のあるところならどこでも」 お願いしたくなるのが人情。 そりゃもう人間、欲望がつきないもんですよ。私だって煩悩まみれのダメ人間ですよ!(急に開き直る)

だからお寺も神社も、人の需要に応えることは即ち煩悩に応えるということ。だから積極的にご利益を訴求するのが自然の流れ。まさに需要と供給がマッチして経済が動いています。

平安京の時代だって、神道から仏教から陰陽道まで、とにかく「効き目ありそう」なシステムを総動員して、街づくりをしてたんですから、今も昔も人間というのは変わりませんね。

冒頭の女性ディレクターさんも、この話をきっかけに「お寺のロケハンで、観音さんにめっちゃお願いしてきちゃいました」とうれしそうに話してくれました。

とりとめのない話でしたが、煩悩が経済を動かすという話(そんな話だっけ?)でした。


湖北・観音の里へ

2016年 12月 17日

せわしない師走ですが、ぼくの場合毎年この時期はオフ期。 人前に出る仕事もひと段落し、仕事場で篭もっております(やることは無くならない…)。

そんなわけで、ここでもオフっぽい感じですみません。

先日の長浜市での出演では、有名な国宝・十一面観音菩薩のいる向源寺にお参りしました。 紅葉まっさかりの境内。ほとんど人もなく観音様ひとりじめ(管理のおじさんはいたけど)。


紅葉のピークでした

つかの間の、ゆっくりした時間を過ごせました。

JR高月駅からの道は整備されて「かんのん道」と呼ばれています。 毎年8月や10月の「観音まつり」のときは、大型バスが何台も行き交い、観光客が押し寄せるのですが、そこを外して紅葉の時期に行くのもいいもんですね。

私が最初にここを訪れたのは、1月下旬でした。 例年なら大雪で大変な時期ですが、幸運にも雪はなく、 地元のおばあちゃんからも「あんた運がいいねえ」と言われたのを覚えてます。

思い立ったが吉日、ってやつですね。


駅前の風景ですが、静かです


仏像鑑賞のキホンの地?

2016年 12月 10日

滋賀県、長浜市での出演を終えて、その足で奈良に向かいました。

ひっさびさの、仕事抜きプライベート旅。
基本に還る旅でした。


「夕焼けの法華堂」という歌にもした仏の殿堂を再訪

東大寺法華堂は、東大寺の前身、金光明寺として建立されまして、仏都・奈良の原点ともいえますね。
仏像もすごい。どれも3~4mある圧巻の存在感。

金剛力士(裸じゃなく鎧を着てる)、四天王、梵天帝釈天のみなさんが、まあみんな揃いも揃ってコワモテなこと(笑)。
その中心に立つのが、不空羂索(ふくうけんさく)観音菩薩。
観音さんは「慈悲の仏」というのが基本設定のはずですが、この観音さんは慈悲の優しいイメージとはちがい、ちょっと近寄りがたい怖さがある。
怖さというか、畏怖の念といいますか。

なんでも天平の時代、朝敵を呪うために造立されたという云われもあったりしまして。昔の時代は、敵を平定するのにも仏像に頼ったのでした(そのへんの話は、年明けから早稲田大学エクステンションセンターで講義します)。

それが今では、コワモテ集団もいかつい観音さんも、冬の静かな午後のひとときに、すっかりリラックスされているようでした。

以前より表情がおだやかに見えたのは、自分がオフでリラックスしていたからでしょうか。
仏像って、自分の状態によって印象が変わるんですよね。

だから、一度観た仏像でも何度も逢いに行きたくなるのです。


(20秒動画)隣の二月堂は、お水取りで有名。鹿さんもリラックス

北びわ湖の腹帯観音

2016年 12月 3日

今年は琵琶湖東岸の長浜市の観音さんと縁がありまして、こんどトークショーに呼んでもらいました。
広い長浜市内はいわゆる「観音の里」。
向源寺にある国宝・十一面観音像を筆頭に、美人観音さんが多いです(たくましい男性的な観音もいる)。

以前行ったところで印象深いのが、北びわ湖畔、西浅井大浦地区の観音さん。
通称「腹帯観音」と言いまして、お腹に白いさらしを巻いてます。


大浦の腹帯観音


これが「腹帯」で、昔は妊婦が巻いたんですね。
観音さんが一度巻いた腹帯を、妊婦さんに授ける。それが安産のご利益になると昔から信仰されています。
ここを管理する小川さんを中心に、大浦の人たちが手作業で腹帯に版を刷り(江戸期からの版木だそう!)、観音さんに巻いています。


古い版木を大事に使い続けてます


文化財級の仏像だと、ふつうは「触っちゃいけない」となるんですが、ここの観音さんは特例。
地域の人のくらしと祈りに密接に関わってるんですね。

「観音さんは、家族みたいなもの」
という、長浜のおばあちゃんの言葉を思い出します。
こういうのが、長浜・観音の里の良いところです。

わたくし僭越ながら、そんな長浜の歌を作らせてもらいました。
こんどトークショーの時に歌わせてもらいます(都内でも正月演奏予定あり!)。気に入ってもらえるかな…?



観音堂から見える琵琶湖が美しい


大黒天の背後にいるもの

2016年 11月 26日

東京にもたくさん仏像はいます。たとえば目黒。

ここは江戸城の裏鬼門(南西)の方角にあたり、徳川家光が江戸守護のために大黒天を置いたそう。

その寺が大円寺で、今でも駅そば、目黒雅叙園の手前にあります。

大黒天がいるのは護摩堂という建物なんですけど、ここがちょっとすごい。

暗い中に、本尊として小さな大黒天がいまして、その背後がすごい。

木肌もあらわな、十一面観音菩薩が目に入ります。

なんと平安時代のものだそう。表面はかなりボロボロですが、顔立ちは優しく、すらりとしたプロポーションの美人さんです。

この方が、本尊・大黒天の真後ろに立っていますが、それは大黒天の力が悪い方へいかないように監督しているのです。

大黒天のほかにも、天部という種類の仏像は、インド神話の神々がもとになっているのですが、その神話の中ではけっこうやんちゃしてるらしい(笑)

大黒天だって、字のとおり「黒」い神ですもんね。神々のなかでもダークサイドの部分がある。

スターウォーズのダース・ベイダーと同じ感じです(笑)

ご利益がある反面、意外と怖い面もあるとされたんですね。

※それがなぜ日本で福神にとして扱われるのか、それはまた今度…そんな大黒天をバックでたしなめる、美人マネージャー。

ぼくも監督してもらいたいです(笑)

個人の拝観はNGですが、団体ツアーなどで拝めます。
ぼくの東京さんぽツアーもありますのでね。スミマセン告知させてくださいね。

(追伸)目黒・大円寺の仏像拝観ができるツアー、参加募集中です
詳細はこちらをクリック↓
【宮澤やすみさん同行 東京仏像さんぽ 目黒編】
個人では拝めない十一面、謎の「三天大黒」、「生身釈迦如来」も拝観!



すみませんボカシ入ってます。実ブツは現場で。


高千穂神社の薬師如来

2016年 11月 19日

秋の旅行シーズン。大分ツアー(前記事)と合わせて、宮崎・高千穂神社にも行ってきました。

ここは、天孫降臨の地とされ、古事記の神話が息づく、神社ファンや古事記ファンにはおなじみの場所。

しかし、ここにも仏像がいるんです!

しかも、高千穂神社の宮司さん直々に教えてくださった、とっておきの薬師堂!

現在は、神社と道路を挟んだ集落内に、簡素な建物があってそこに安置されています。 素朴な薬師さん、両脇には不動明王、毘沙門天もいます。どれも白木の素朴な作りで、ちょっとかわいらしい顔つきですね。


素朴ながらいい顔してます!


民家にまぎれてひっそりと佇む

奈良時代から幕末までのおよそ1200年間は、日本のカミと仏教のホトケが一緒に祀られていた時代。いわゆる神仏習合の時代です。 そのころは、神社を管理するためのお寺=神宮寺というものが建てられて、神社の運営を担っていたそう。上の写真は、その神宮寺にあった仏像たちです。

その後、明治の神仏分離政策で神宮寺は廃止、仏像の処分もだいぶあったことでしょう。 でも、いくつかの仏像は、当時の人の手で守られました。

そりゃやっぱりね、国の方針だからといって、それまで大事にしてきた仏像を、ハイそうですかと捨てるわけにもねえ。なかなかそう簡単にいかないってのが人情ですよねえ。 ある意味、歴史の証人でもあるのだし。

そんなわけで、これらの素朴な仏像さんたちは、現在も高千穂神社さんの管理のもと、ひっそりと町を見守っています。

神仏習合、神仏分離の話はじつに深いです。これからも追っていきたいと思います。

(追伸) 前回の八王子に続き、この高千穂神社さんでも、ワタクシ奉納演奏させていただきました! 新聞記事にもなったので見てください~  ↓ 【三味線で自作曲奉納「歌う神仏研究家」宮沢さん】 http://mainichi.jp/articles/20161110/ddl/k45/040/307000c


本殿にて新曲「高千穂の旅」を初披露!


大分のおすすめ石仏たち

2016年 11月 12日

先日は、大分の仏像と神社めぐりツアーを2泊3日でご案内してきました。

大分と言えば、国宝・臼杵の石仏が有名ですね。


覆屋の修復終わって、居心地よさそう


しかし、ほかにもすごくインパクトのある石仏があるんです。それが、

豊後大野、大迫磨崖仏!



この迫りくるインパクトどうですか!
下半身がせり出して、スライムがでろーんと流れ出すようです(スミマセン)。
そして顔もちょっと不気味(再びスミマセン)。
一度見たら忘れられない姿です。


照明が無いと不気味度アップ(笑)

この仏像、もともと大日如来として彫られたものですが、地域の庶民に親しまれ、いつのまにか牛馬の守り神として信仰されました。
牧畜が盛んな地域。豊後牛が食べたくなります。

ほかにも面白い石仏や古寺がたくさんある豊後大野。
仏像ファンには臼杵や国東半島が有名ですが、ここもじつに魅力的なブツエリアでした!



圧巻!蓮城寺の「千体薬師」もすごい。


こちらも豊後大野の古寺です。


空海プロデュース?お稲荷さんと仏像の「業務提携」

2016年 11月 5日

先日は、東京・東伏見で仏像講座をさせていただきました。

地名のとおり、ここには東伏見稲荷神社があります。京都の伏見稲荷を勧請したもので、講座会場のすぐそばに立派な社殿と鳥居群があります。


西東京市・東伏見稲荷神社の境内

仏像ファンにとって、伏見稲荷はとても縁の深い神社。

あの東寺の建物や仏像群ができたのは、伏見稲荷のおかげなんですってね。

時は平安初期、空海が日本に「密教」という、当時最新の呪術仏教をもたらして、都の人は熱狂。空海に東寺を与えて平安京の守護としました。

ここで空海さん、伏見稲荷といろいろ関係を結んだそうです。
いわゆる”業務提携”ってやつ。

いわば京都守護の先輩格にあたる伏見稲荷の威光を借りれば、都の最新スポットだった東寺に箔がつくというもの。

伏見稲荷の聖域にある大木を切り出して、伽藍と仏像造りを進めました。

あの東寺講堂の国宝仏は、あの大きさで、一木造りなんですよね。
よっぽど大きな大木だったんでしょう。
ひび割れもないし、材質も最高。

なにより、「稲荷の霊山の木で作った」という事実が重要です。
稲荷というブランド価値を利用して、ありがたさをプロデュース。この戦略で東寺は発展していきます。

お礼がわりに空海は、最新の密教呪術で伏見稲荷の加護を祈ったそうで、コレまさに、双方がウィン・ウィンの関係ってやつじゃないですか(笑)。

この話を知ると、空海さんって、なかなかのやり手プロデューサーだったんだろうなあ、と思います。

(追伸)

前回記事で書いた、私の歌舞伎座出演のようす、oriconニュースに出てます!


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これ、歌舞伎座の舞台です!(c)2016 TIFF