仏像彩色師 篁千礼が描く繊細にして華麗な十三仏

篁千礼『十三仏』は、日本を代表する仏像彩色師であり、日本画家でもある篁千礼原作の十三仏の掛軸です。十三仏は、初七日から三十三回忌までの十三回の追善供養を司る守護仏で、十三仏が描かれた掛軸は年忌法要やお彼岸、お盆などあらゆる仏事に欠かせないものとされています。

本作品は、平野富山、平野千里といった名彩色師の系譜に連なる篁氏が、十三の御仏の上品な顔立ちや姿を繊細 かつ華麗な色彩で描く味わい深い掛軸です。

篁氏の描いた原画を高品位美術印刷で再現し、背景や光背、御仏の持物や装身具部分には篁氏が直接筆を入れて仕上げます。本金泥を用いた金彩で一筆一筆加飾していますので、床の間に飾ると光の加減で艶やかに煌めく大変印象的な仕上がりとなっています。

日本屈指の彩色師の感性が生み出した新世紀の十三仏。

日本近代彫刻界の巨匠・平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の弟子で、田中作品の彩色のほとんどを手掛けたとされる平野富山(ひらのふざん)から直接指導を受けた数少ない彩色師、篁千礼。

仏像彩色の王道を受け継ぐ篁氏の描く十三仏は、一尊一尊の細やかな描写が生み出す厳かな雰囲気の中に、女流彩色師ならではの華やかな彩色が施されることで、一般的な十三仏とは異なる世界観が現出しています。

仏事に適した品格と、一服の芸術作品としての興趣を兼ね備えた逸品といえます。

お求めやすさと芸術性を高度に両立した仏像ワールドならではの拘り。

仏像彩色師であると同時に日本画家でもある篁氏の描く作品は制作数が限られ、どうしても高価になってしまいます。そのため仏像ワールドは、篁氏の作品を広く皆様にお届けするために、高度な技術を誇る美術印刷工房の協力を仰ぎ、ジクレー(高精度デジタルプリント)による作品再現に挑みました。

高精度スキャナーで篁氏の原画を直接読み取った細密なデータを元に、原画の趣を忠実に表現する最新のデジタル技術で印刷。こうした工程を経ても篁氏の繊細な彩色をデジタルで発色させることは容易ではなく、幾度となく校正を繰り返しました。

特にジクレーの弱点とされる金色の再現については困難を極めましたが、各尊の光背や持物、装身具や背景などの金色部分にジクレーの上から直接、篁氏が独自に配合した本金泥で手彩色を施こすことで満足のいく仕上りを実現。

作品をご覧いただくと、手彩色による本金泥が光の加減でキラキラと煌く様子をご確認いただけます。このような試行錯誤を経て、原画の持つ趣そのままに納得の行くプライスでお求めいただける本作品が完成したのです。

本作品は、手彩色を施した証として篁千礼が直筆で署名し、落款を捺します。また、箱書きについても作者の真筆となります。

イメージ図
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貴家の床の間と仏事の格式を高める作品として是非お薦め致します。

商品名 篁千礼 十三仏
商品番号 560-077
サイズ(軸寸) 高さ185×幅68.5cm
本紙 ベンベルグ(デジタル印刷)
本金泥(手彩)
高級仏表装、金軸(唐草)
桐箱収納
販売価格 128,000円+税
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私たちを浄土へと導いてくださる十三仏

十三仏とは、冥土へ旅立った私たちを浄土へ導く審理をする裁判官であり、時には私たちを弁護する役目を持つ十三の仏様(明王、菩薩、如来)です。

冥土ではまず初七日から四十九日までの七日ごと、そして百か日、一周忌、三回忌まで冥土の裁判官である十王の裁きを受けます。この十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る三王を加えた十三王の本地(ほんじ=根本真実身)こそが十三仏なのです。

十三の裁きでは、現世でご遺族が行う追善供養の内容も審判に反映されるといわれます。七日ごとの法要の際にご遺族が故人の冥福を一心に祈ることで故人の生前の罪悪が消し去られるとされ、また、その期間は、仏が往来し、残されたご遺族と故人を繋ぎ心の痛みを和らげます。

仏像ワールドが企画した篁千礼『十三仏』は、そうしたご遺族の思いを十三の仏様に届け、それらを通じて故人やご先祖さまを無事に浄土へと導く助けとなる大切な仏具なのです。

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①不動明王 (ふどうみょうおう)

秦広王(しんこうおう) 初七日:7 日目(命日より6 日後)
梵字:カーン 御真言:ナウマクサンマンダ バザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン 干支守護本尊:酉

亡くなったばかりの人は遠い冥界へ旅立つ覚悟もまだ不十分で、ご遺族もその人の死を認められず現世への未練が残っている時期です。不動明王は死後の世界へ と旅立とうとする者が再び現世に未練を持たないよう、右手の剣で煩悩を断ち切り、左手の縄で迷っている者を縛り冥界へと引き込む役目をします。

不動明王

②釈迦如来(しゃかにょらい)

初江王(しょこうおう) 二七日:14 日目(13 日後)
梵字:バク 御真言:ナウマクサンマンダ ボダナン バク

今から2500 年前、インドの菩提樹の下で世の中の道理、自然の摂理を体得し、一切の迷いを離れて悟りを開かれた仏教の開祖。あまねく衆生を救うための仏として存在し、葬儀で慌てて戒律を授けなければならない者や修行をしていない者に、冥界への旅立ちに際して本来の教えを説いて下さいます。

不動明王

③文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

宋帝王(そうていおう) 三七日:21 日目(20 日後)
梵字:マン 御真言:オン アラハシャナウ 干支守護本尊:卯

お釈迦様が子供時代に教えを受けたとされる智慧の仏(知の菩薩)です。釈迦如来の両脇侍に文殊菩薩と普賢菩薩を配した像を“釈迦三尊仏”と称します。二七 日から三七日を経て四七日までの間に、右手の利剣で諸戯(諸々の戯言・穢れ)を絶ち、仏教徒として身につけるべき教義を教え込んで下さいます。

文殊菩薩

④普賢菩薩(ふげんぼさつ)

五官王(ごかんおう) 四七日:28 日目(27 日後)
梵字:アン 御真言:オン サムマヤ サトバン 干支守護本尊:辰・巳

慈悲門を司る“行の菩薩”といわれ、文殊の智慧を生かす“普賢の行願”という慈悲の行いをなさいます。普賢は「全てにわたって賢い者」という意味で、十方 世界に現れ方便をもって命ある者を救う行動力のある菩薩様です。多くの功徳を備え、私たちの煩悩を打ち砕き悟りの世界へと導きます。

普賢菩薩

⑤地蔵菩薩(じぞうぼさつ)

閻魔王(えんまおう) 五七日:35 日目(34 日後)
梵字:カ 御真言:オン カカカビ サムマエイ ソワカ 干支守護本尊:午

釈迦入滅後、弥勒菩薩が現れるまでの無仏の間、全ての生きとし生けるものを救う救世主。特に子供を守る仏様でもあります。四七日まで冥界を旅してきた者 が、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道)の輪廻を繰り返し苦しむ際に、救いの手を差し伸べ教化し極楽浄土へと導きます。

地蔵菩薩

⑥弥勒菩薩(みろくぼさつ)

変成王(へんじょうおう) 六七日:42 日目(41 日後)
梵字:ユ 御真言:オン マイタレイヤ ソワカ

釈迦入滅後、五十六億七千年後に如来となって世界を救済する役目を持つ未来仏です。その時までは兜率天という浄土で常に心を静め衆生を救うために思いをこらし未来について考えています。第二の釈迦としてその説法を引き継ぎ、心を落ち着かせ、正しい判断を助ける“定の菩薩”です。

弥勒菩薩

⑦薬師如来(やくしにょらい)

泰山王(たいざんおう) 七七日:49 日目(48 日後)
梵字:バイ 御真言:オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ

正式には薬師瑠璃光如来といい、瑠璃光(東方)浄土の教主で病気を治して下さる仏様です。冥土では七七日(四十九日)で満中陰を迎え現世との繋がりが終わりますが、未だ次の世界に完全には入れず中間の道中を乗り越えねばならない苦しみが待っています。お薬師様は持物の薬壷より極楽浄土への道を歩むための薬 を与えて下さいます。

薬師如来

⑧観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)

平等王(びょうどうおう) 百か日:100 日目(99 日後)
梵字:サ 御真言:オン アロリキヤ ソワカ 干支守護本尊:子(※千手観音として)

観世音菩薩または観自在菩薩といい、人々を自在に救済する“慈悲”を表す仏様です。勢至菩薩と並び阿弥陀如来の脇侍として亡者を蓮の台に救い上げ阿弥陀如 来へと導く役目を持ちます。衆生の願いに応じ三十三の姿に身を変え、あまねく優しさを授け、慈悲の行いを助け私たちを見守って下さる菩薩様です。

観世音菩薩

⑨勢至菩薩(せいしぼさつ)

都市王(としおう) 一周忌:2 年目(1 年後)
梵字:サク 御真言:オン サンザンサク ソワカ

勢至菩薩と観世音菩薩は阿弥陀如来の脇侍(阿弥陀三尊)として亡者を先導して下さいます。生きとし生けるものを無限の光明で照らし、苦しみを取り除くため の智慧を授ける勢至菩薩は、仏の“智慧”を表す菩薩です。右手は蓮華の花を咲かせる三つ又の矛を象った印相をし、左手は蓮華を持っています。

勢至菩薩

⑩阿弥陀如来(あみだにょらい)

五道転輪王(ごどうてんりんおう) 三回忌:3 年目(2 年後)
梵字:キリーク 御真言:オン アミリタ テイセイ カラ ウン 干支守護本尊:戌・亥

阿弥陀とは「アミターユス(無量寿)」「アミターバ(無量光)」というサンスクリット語を漢訳したものです。西方の極楽浄土の教主で、極楽の住人を正しく 教化するため説法に努めます。限りない寿命を持つとされ、その光はあらゆる国の人々をあまねく照らし、信じるもの全てを極楽浄土に往生させます。

阿弥陀如来

⑪阿閦如来(あしゅくにょらい)

蓮華王(れんげおう) 七回忌:7 年目(6 年後)
梵字:ウン 御真言:オン アキシュビヤ ウン

阿閦如来の阿閦はサンスクリット語の「アクショービヤ(揺ぎ無い)」からきたもので、悟りを求める誓願と菩提心が金剛(ダイヤモンド)のように堅固である ことから「無動如来」ともいわれます。発菩提心、悟りや智慧の獲得を目指して菩薩の道を極めるために、東方の極楽浄土で今も説法を続けています。

阿閦如来

⑫大日如来(だいにちにょらい)

祇園王(ぎおんおう) 十三回忌:13 年目(12 年後)
梵字:バン 御真言:オン アビラウンケン バサラ サトバン 干支守護本尊:未・申

別名「毘盧遮那如来」。天地のあらゆる者、宇宙生命の中心であり、宇宙そのものとされる仏様。太陽のごとく輝いていることから大日如来と呼ばれます。亡くなってからこれまで導いて下さった十一の仏様によって教化されたことで、どれだけ悟りが深まっているかを観て下さり、さらにその上へと導きます。

祇園王

⑬虚空蔵菩薩(せいしぼさつ)

法界王(ほうかいおう) 三十三回忌:33 年目(32 年後)
梵字:タラーク 御真言:オン バザラ アラタンノウ オンタラク ソワカ 干支守護本尊:丑・寅

その名の通り虚空(天界・法界)のような蔵(知恵・功徳)を持つ仏様。大空のような心を授け、理想の姿を示し、どんな人にも仏性が備わっていることを教えることで涅槃へと導きます。虚空蔵菩薩が根本教主たる大日如来の後に現れるのは、ようやく辿り着いた平穏に安住することなく菩薩道を実践し続けることを教化するためといわれます。

虚空蔵菩薩

※追善供養では、お亡くなりになった日(命日)を1日目とし、初七日は命日を含めて7日目、三回忌であれば満2年目となります。

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