第３部　幸せって何だか、わかったよ 第１回　不幸の肖像～丸子さんの場合

こんにちは！一笑仏工房の中の人、あんどぅ☆ななせです( ^ω^ )

HIKIPOSという雑誌、ご存知ですか？
何人かのひきこもり当事者が記事を書いている雑誌です。

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縁あって、HIKIPOS５号「ひきこもりと幸福」を読む機会がありました。
ものすごく面白くて…読んだ後、何かが頭の中で閃きました。
「そうか…わかった…わかったよ…幸せって、そういうことか…」(°Д°)

それはHIKIPOSに寄せられた様々な不幸の状態と、今まで触れてきた仏教的知識が合わさって、頭に閃いたんだと思います。
でも、いざ何をわかったのか説明しようとすると、うまく言語化出来ないんです。
まるで、悟った後、何を悟ったのか言語化出来なかったゴータマ先生のように（大げさや）

私もこの気付きを誰にも発信せず涅槃に入ってしまおうかと思いましたが（笑）
一方で、「これはすごい気付きだ。いつもみたいにダラダラ文章で書くのは勿体無い。漫画にするか何かして、わかりやすい形にまとめたい」
と思いました。

でもやっぱり、シンプルにまとめるのは難しかったんです。
だから、少しずつ、エピソードの断片をお伝えして行きます。
段々とそのエピソードを積み上げていったあかつきには…
きっとあなたも
「そうか…わかった…わかったよ…幸せって、そういうことか…」(°Д°)
と呟いているはずです！


■不幸な人の肖像…丸子さんの場合
これはHIKIPOSに載っていた話ではなく、私の知人、丸子さんの話なんですけどね。
丸子さんは、仕事が出来て、性格も優しくて、職場ではとても好かれているリーダー的存在でした。



そんな丸子さんですが、なぜか段々と仕事を休みがちになり、ついには長期休養に入って実家に引きこもるようになってしまったんです。


丸子さんはとても気が付く人で、他のスタッフが暇そうにキャイキャイ談笑していると


すかさず仕事を振るような人でした。
かと言ってクソ真面目というわけでもなく…


時には冗談を言ってみんなを笑わせました。

そう、丸子さんは完璧な人だったんです。
一見何の問題も無さそうですが、丸子さんの行動の底にあるのはいつも「完璧主義」でした。
いつも自分と他人に目を光らせ、粗探しをし、完璧を求める…
冗談を言うことさえ、「周りと仲良くなれる柔軟な自分」を見せるための行為でした。
でも、自分はもとより他人の仕事はいつも完璧とは程遠いものです。

明るく笑っているように見えて、その実、
不完全さに対する怒りの炎はジリジリと彼女を蝕んでいきました。



そしてある時点で、彼女は立ち上がれなくなってしまいました。
もしかしたら、アラサーで独身、終わりの見えない仕事を延々と続けることへの不安も、鬱に拍車をかけたのかもしれません。



（続く）