10年ぶりの・・・

今年もあっという間に暮れますね。そんな中ですが、SNSに書いてた「重大ってほどじゃないけど発表」の件、ここに公表させていただきます。
ニュース記事風にまとめてみました（誰もニュースにしてくれないのでね、勝手にね）。

【テーマは「呪い」？　人気の仏像講座が書籍化決定】
歌う神仏研究家・宮澤やすみ氏が新刊著書を出版することが関係者への取材でわかった。
タイトルは『仏像の光と闇』。2014年から現在まで繰り返し続いている好評の仏像講義（早稲田大学エクステンションセンター中野校）が書籍化される形だ。
テーマは神仏の信仰の裏にある呪術。仏像の背後にある古代中世の人々の心理に着目した内容になっている。各寺院の協力のもと写真も豊富に掲載。
刊行は2019年１月末を予定。実現すれば、”伝説の奇書”『仏像にインタビュー』から10年ぶりの新刊となる（共著を含めれば5年ぶり）。

宮澤やすみ・著
『仏像の光と闇－歴史の裏にある先人の“戦略”』
出版社：水王舎
発行日：2019年1月末予定
価格未定

・・・というわけでございます。

今まで、大学の教室で、コソコソと話していたことを、公に出してしまうことになりますが、果たしてだいじょうぶかどうか……。書いた本人も心配してます(笑)。

注目すべきは３点

１．
「呪い」というワードもありますが、いろんな意味が含まれており、読めばそれがわかります。

２．
歴史のウラに仏像あり。
仏教公伝の欽明天皇から、仏像バンド「宮澤やすみ and The Buttz」まで、仏像史を俯瞰。

３．
写真がけっこう豊富の予定。
執筆当初は、こんな内容どうせお寺の写真協力など得られないだろうと思っていましたが、意外にもいろいろな協力が得られまして、写真をたくさん載せることができました。ご関係の皆様ありがとうございました。

私が取材で撮りためた写真も、ようやく日の目をみます。
たとえばこんな写真、一枚だけ挙げておきます。


国宝・十一面観音菩薩　観音寺で宮澤撮影


というわけで、年明け後ご注目ください。

ここしばらくの仏像の話題といえば、昨年の運慶展、快慶展に、今年の「仁和寺と御室派のみほとけ」、「京都・大報恩寺　快慶定慶」展などすばらしい仏像が次々に公開されました。
明けて2019年は、いよいよ3月に「東寺展」。
細かいことは申しませんが、仏像にかぎらず神仏の捉え方に、もう一段階の深みが加わるように思います。すでに雑誌や新刊書でそのきざしが見えていますね。
いや、気がするだけなんで、ちがったらゴメンね。
私の新刊書も、何年もずっと理解を得られずにいたのが、ようやく動き出しました。

とりあえず話はここまで。あとは来年以降またということで、
みなさま良いお年をお迎えください！

（参考）
著書の元になった早稲田大学の講義は１月から新規募集（社会人向け短期講座です）

「仏像の光と闇－基本編－」
https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/44467/

「光と闇の神仏史」
https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/44468/


---おしらせ---

本コラム著者・宮澤やすみ出演
【仏像バンド「宮澤やすみ and The Buttz」ライブ】
12月30日（日）16:00開演
四谷アウトブレイク

ライブフォトグラファー・ヒズミ氏の企画で
年の瀬を彩るさまざまなバンドが出演。
我々「宮澤やすみ and The Buttz」は３番目の出演（18:00ごろ）
音楽的にも成長を遂げた仏像ソングを愉しんでください。
演奏予定曲：
「ご開帳ブルース」
「寄木造」
「長浜春秋（びわ湖観音めぐりの歌）」
「Sunlight, Moonlight（薬師寺日光月光菩薩の歌）」
などなど、仏像好きにはたまらない楽曲ばかりです！

詳細は↓
https://www.facebook.com/events/744089745948180/