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NHK収録しました-開山堂の如意輪観音

”ここ開山堂の如意輪さんは、ちゃんと起きてますね……”
神仏研究家・音楽家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。先日はNHK総合「ひるまえほっと」(首都圏放送)の収録で、都内各地を訪れました。

ロケ地には、この連載で書いた牛窪地蔵尊も採用されまして、ここで書いた甲斐がありました。
管理する町の代表の方もお招きして、あの近寄りがたい雰囲気の地蔵と庚申塔などなどのいきさつを伺うことができました。

あとは、仏像ファンならご存知上野の寛永寺。
まず上野大仏からロケがスタートし、開山堂へ。


牛窪地蔵尊で撮影。雨の中のロケは大変でした

疫病退散のご利益を求めて、開山堂へ。本尊には、厄除けで知られる「元三大師(がんざんだいし)」こと慈恵大師(じえだいし)が祀られていて、奇怪な姿の「角大師」を紹介しました。同一人物なのに大師の号がいくつも付いているのは、信仰が深い証拠でしょうか。でも、ディレクターが名前を覚えるのに苦労していました。

堂内の如意輪観音は、慈恵大師の化身なのだそうです。

この連載で、この数カ月はずっと如意輪観音の話ばかり書いてきたので、すっかり如意輪には敏感になってしまいました。


慈恵大師の化身とされる如意輪観音菩薩(特別に許可を得て撮影しました)

なので、こちらの如意輪さまもじっくりと拝しました。
右足を立てた「輪王坐」という座り方、六本腕で、右手は頬杖、左手は地を抑えるような降魔印というポーズ。
まさに教科書通りの如意輪観音菩薩の姿でありました。

表情は、キリッと引き締まったように見えます。
ほかの如意輪観音像では、頬杖をついて眠たそうなイメージがよくあるのですが、ここ開山堂の如意輪さんは、ちゃんと起きてますね(笑)。さすが元三慈恵大師の化身。ちゃんとこちらの動きを見据えているようです。


内陣両脇には力強い姿の不動明王。片足を前に出して動きのある姿勢がめずらしい(特別に許可を得て撮影しました)


寛永寺開山堂は、寛永寺開山である慈眼大師・天海と、天海が信仰した天台宗の高僧・慈恵大師(元三大師)・良源の両者を本尊として祀るお堂。「両大師」とも呼ばれます。

内陣の仏像は、一般の方も、毎月3日10時からの法要のときに間近で拝めます。



西新井大師も取材。門前の「かどや」は昔のしつらえがそのまま残る昭和遺産スポット


それでは、聴いてください。
スウェードで「Sleeping Pills」



(参考)
NHK首都圏「ひるまえほっと」
見逃し配信も
https://www.nhk.jp/p/shutoken-hirumae/ts/PYW4219Q9X/




●おしらせ
本コラム筆者・宮澤やすみ出演

1.
【ひとりワロス Vol.1】
新型コロナで出番を失った宮澤やすみの、気ままなソロライブを配信。
仏像ソングとお江戸の小唄。
https://youtu.be/STd_bL6car8



2.
【小唄 in 神楽坂 2020】
今年で17周年を迎える、東京・神楽坂の秋の好例演奏会。
小唄師範である宮澤やすみと弟子一門の小唄演奏会です。
江戸文化の粋を集めた三味線音楽・小唄の入り口として、お楽しみください。
今年はYoutubeによる配信で、おうちで楽しんでいただけます。
詳細、チケット購入はこちら
  ↓↓↓
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/018uwy116d7wj.html

神仏研究家・宮澤やすみのもう一つの側面が小唄師範。一門勢ぞろい



3.
本コラム筆者・宮澤やすみの”仏像バンド”ことThe Buttz(ザ・ブッツ)
新譜音源発売中

「日本書紀」成立1300年記念
飛鳥をテーマにしたミニアルバム『欣喜雀躍』。
ご購入いただけると活動存続の助けになります。応援よろしくお願いいたします。
  ↓↓↓
http://yasumimiyazawa.com/buttz/buybuttz.html


アルバムジャケットは飛鳥・橘寺の風景。手前の礎石は石山寺の石を使った川原寺の復元



宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m