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仏像で振り返ることし一年の「ブツブツ」

”「仏像ブツブツ」的には、これが一番大きな仕事だったでしょうか……”
神仏研究家・音楽家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。初詣は毎年2月の節分~旧正月のあたりに行っている宮澤やすみです。
新暦の正月にこだわらなくても福は逃げないから、今年はのんびりいきましょう。

さて、これが今年最後の連載になります。

今年2020年の「仏像ブツブツ」連載を振り返りますと、思い出すのは・・・

1.また会おう。百済観音

特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」が、ウイルス禍の影響で開幕を断念。
準備万端、あとは開幕というところでのコロナ禍でした。ご関係のみなさんはまさに断腸の思いだったことでしょう。
夏に予定していた特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」も延期され、翌2021年6月22日に開幕予定です。


聖林寺では観音堂改修クラウドファンディング実施中です

さらに、2021年には特別展「聖徳太子と法隆寺」が開催されます。
4月27日から奈良国立博物館、7月13日から東京国立博物館です。百済観音はお出ましリベンジになるのかどうか、わかり次第またお知らせします。


令和3年も法隆寺が熱い(写真は東京藝術大学制作のクローン文化財)

今年の仏像展示では、法隆寺と古代史関連が熱くなりそうだったのが翌年に持ち越されたうえに、聖徳太子もお出ましでさらに濃い2021年になりそうです。


2.石山寺の如意輪観音

今年の3月18日から8月10日まで、石山寺の「勅封本尊」如意輪観音菩薩がご開帳。
私も今年唯一の旅で行ってきて、このサイトで長期連載(たしか10週!)しました。
「仏像ブツブツ」的には、これが一番大きな仕事だったでしょうか。


石山寺本堂。ナゾが深まるほどに魅力が増す如意輪観音菩薩でした

如意輪観音の通例と異なる、石山寺の像がなぜ”如意輪観音”と呼ばれたのか。
時代とか地勢とか、密教の”大人の事情”が絡み合う、いろんな事情が石山寺に関わっていて、大変興味深いエピソードを知ることができました。

おなじ滋賀県の「観音の里」長浜にも出向き、滋賀の仏像が熱かったこの一年でした。


間近で長浜の観音を拝めた東京・上野の「観音ハウス」。今年10月に閉館。お世話になりました


3.地元の仏像風景

ふだんの私の活動拠点は東京の渋谷区界隈。コロナ禍で遠出できないぶん、近場を探検する機会が増え、路傍の石仏や石塔に興味深い発見がありました。
江戸のひとびとの暮らしが、現代に通じていました。


「牛窪地蔵尊」脇に置かれた庚申塔。NHK首都圏「ひるまえほっと」私の出演回で紹介


がらりと世の中が変わってしまった一年。
去年の今頃は、まさかこんな事態になるとは思いませんでした。みなさんも大変だったことと思います。

ぼく個人は、本来なら音楽の出演で2,3回は海外公演に出るはずだったのが全部中止。
そのかわり、思いがけずソロアルバムを出す話が進み、本当に何が起こるかわからないと思ったものでした。

この先も見通し不明で、不安もありますが、できることをして、少しでも明るい2021年、令和3年にしたいですね。

それでは聴いてください。
ダフト・パンクで、「ワン・モア・タイム」。


どうぞ皆様お元気で、良いお年をお迎えください。


●おしらせ
本コラム筆者・宮澤やすみ出演

1.
本コラム筆者・宮澤やすみのYoutubeチャンネル更新中
先日のライブダイジェストなどご覧ください(松田聖子、細野晴臣のカバーなど)
https://youtube.com/playlist?list=PLydfLRmzF1a_1qvOa29qT0QjpwQ8xNU50


2.
本コラム筆者・宮澤やすみの”仏像バンド”ことThe Buttz(ザ・ブッツ)
新譜音源発売中

「日本書紀」成立1300年記念
飛鳥をテーマにしたミニアルバム『欣喜雀躍』。
ご購入いただけると活動存続の助けになります。応援よろしくお願いいたします。
  ↓↓↓
http://yasumimiyazawa.com/buttz/buybuttz.html


アルバムジャケットは飛鳥・橘寺の風景



宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m