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第268回 奈良、観音、聖徳太子……令和3年、東京仏像シーンを振りかえる

”東京の仏像シーンでは、こうした奈良・飛鳥の時代にスポットが……”
神仏研究家・音楽家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。2021年、年の瀬も押し迫りました。今年もどうもありがとうございました。

さて、今年もコロナ禍は続きましたが、それなりにいろいろなことがありました。

この連載をちょっと振り返ってみます。

まず2021年は「聖徳太子御遠忌1400年」として大規模展覧会がありました。

サントリー美術館「聖徳太子 日出づる処の天子」。
東京国立博物館「聖徳太子と法隆寺」はこの連載で紹介しました→過去記事


「聖徳太子と法隆寺」より。法隆寺東院の舎利殿に安置される水晶製の南無仏舎利と聖徳太子二歳像


また、「最澄と天台宗のすべて」も、充実の展示でした。

展示室のようす。写真奥にいる元三大師の存在感、すごかったですね


私は音楽のほうの仕事で「ジェンダー・ギャップ映画祭」に出演。とくに女性の在り方に考えをめぐらせましたが、この連載でも春に「観音菩薩は女性か」という話題を何回か書きました。

女性的な観音、女性としての観音

観音菩薩といえば、聖林寺の十一面観音菩薩も、昨年の延期を得て今年ついに東京国立博物館にやってきましたね。


「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」より


東京の仏像シーンでは、こうした奈良・飛鳥の時代にスポットがあたったようですね。

この連載でもこんな記事を書きました。

西の方位は未来の象徴? 阿弥陀と弥勒


また、今年の連載ではフランス印象派にも注目したのですが、その時代にウチの祖父が現地にいたことがわかりました。
そこには、昭和初期の日本とヨーロッパの文化交流のようすがありました。

「甘美なるフランス」の時代、祖父はパリにいた③ 一次資料でみる100年前の日本人欧州探訪記 「新宿中村屋の娘さん」が着物に三味線で? 独仏伊歴訪した祖父からの手紙。ファミリーヒストリーでご先祖供養


コロナとのつきあいもまだ続きそうですが、文化活動は人々の心の健康に必要なものですから、2022年令和4年も停滞することなく楽しめるといいですね。
自分の音楽活動も引き続きがんばります。年明けすぐ1月8日(土)のライブもぜひよろしく。


それでは聴いてください。
デヴィッド・ボウイで「ブラック・スター」。





(おしらせ)本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報
1.
宮澤やすみソロライブ「ひとりワロス」
2022/1/8(土)18:00開演
上野広小路/御徒町 ワロスロード・カフェ
「東京ららばい」など懐かし昭和ポップスのカバーと江戸の小唄を、ゆるりと
感染防止対策準拠。飛沫の飛ばないとても静かなライブで疲れを癒してください



2.
日本書紀を歌った新作MV「欣喜雀躍」宮澤やすみ アンド・ザ・ブッツ


宮澤やすみYoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/YasumiMiyazawa/


3.
宮澤やすみソロアルバム発売中
『SHAMISEN DYSTOPIA シャミセン・ディストピア』
購入は「やすみ直販」で
http://yasumimiyazawa.com/direct.html
(ネット決済のほか、銀行振込、郵便振替も対応)



宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m