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第2部 #彫刻刀屋さんとつながりたい 第11回 小信さんとこ行ってみました(2)
こんにちは!一笑仏工房の中の人、あんどぅ☆ななせです( ^ω^ )
・・・前回までのあらすじ・・・
未知の素晴らしい彫刻刀があるなら出会いたい!そして親しくお付き合い出来る彫刻刀屋さんと出会いたい!そんな思いを胸に、横のつながりが薄い彫刻界を横断して情報をゲットしようと右往左往。刃物界のトップに君臨するという小信の彫刻刀を求め、西東京市の工房にお邪魔してみました!
・・・あらすじ終わり・・・
前回から引き続き、小信の彫刻刀レポートです!
実はわたくし今、仏像の台座の「なす座」と言う部分を作っておりまして、とても細かい唐草模様の背景部分を彫るため、3厘程度の細い彫刻刀を必要としておりました!
手元にある1分(3mm)程度の彫刻刀でも粗彫りまでは出来るのですが…
これ以降の仕上げをしていくには、1分は太すぎて奥に入らないんです!
3厘と言うと、約0.9mmです。
まあプロは100本~200本の彫刻刀を持っていると聞きますし、3厘ぐらい持っていて然るべきなのですが…お恥ずかしながらわたくし、まだ持っていなかったんです(^_^;)
一笑仏工房の作品ではそんなに細い彫刻刀は使わないのでっっ。
小信さんのところに伺い、「3厘の彫刻刀を購入したいのですが…」と伝えたところ、
「一般刀と専門刀のどちらですか?」と聞かれました。
なんと!よくよく聞いてわかったのですが、少々安価な一般刀と、プロ用の専門刀があって、硬さや長さなど、少し作りが違うというんですね。
通販で扱っているのは一般刀なので、あんどぅ☆が以前小信の通販で買った小刀は一般刀だったと言うわけです!
それで切れ味の比較をしようとしていたとは…ふ、不覚なりーっ…!!
以前ご紹介した宗意刃物さんに関しては、現在専門刀しか扱っていないそうです。一般刀は大量注文などが無い限り全く利益が出ないので、何年か前に取り扱いをやめたそうです。
つまり以前記事にした切れ味の比較も専門刀で行っていたわけで、結果オーライでしたね!!
一応わたくしプロですので、
「専門刀で!(`・∀・´)」
と思ったのですが、3厘ぐらいだと一般刀も専門刀も大した違いは無いそうですし、一般刀なら在庫があるとのこと。
(専門刀はほとんど注文製作なんですね)
すぐに使いたかったので、一般刀を購入することにしました!
3厘の平刀、右の小刀、左の小刀を注文。しかし在庫にあるものは全て平刀の状態です。
それを、天然砥石で右の小刀、左の小刀の形に整えます。
この天然砥石が回転する機械…すごくないですか!?年季が…歴史が…沁みる!!
中砥で研ぎます。手研ぎです。
研磨機を使うと刃が熱を持って傷んでしまうので、全て手研ぎだそうです。
仕上げ砥で研ぎます。
細い彫刻刀なので一瞬です。
柄にヤスリをかけて…この機械も萌えますね!!
完成!
作りたてで購入したので銘が入っていません。これでは後で他の彫刻刀と混ざってわからなくなるかなと…自分で電動彫刻器で「小信」と銘を入れてみました♪
ついでに柄にちょっと色をつけて見ました♪
青の彫刻刀とか、珍しいでしょ!
こういうのが楽しんですよねっっ
こうしてなす座の仕上げも何とか進めることが出来ました。
これだけの彫刻でも、写真に写っている彫刻刀を全て使っています。
と言うわけで、今回は小信の彫刻刀の製作過程のごくごく一部をご紹介させていただきました!
お弟子さんは取らないと言うことで、何十年後かには滅びるであろう手打ちの彫刻刀…
貴重な現場の様子を撮らせて頂きました!
今回購入した彫刻刀も大切に使わせて頂きます。
次回は最終回!?小信のおじーちゃんに伺ったお話をお伝えしたいと思います。
職人は令和を生き残ることが出来る…か…?
続く!
・・・前回までのあらすじ・・・
未知の素晴らしい彫刻刀があるなら出会いたい!そして親しくお付き合い出来る彫刻刀屋さんと出会いたい!そんな思いを胸に、横のつながりが薄い彫刻界を横断して情報をゲットしようと右往左往。刃物界のトップに君臨するという小信の彫刻刀を求め、西東京市の工房にお邪魔してみました!
・・・あらすじ終わり・・・
前回から引き続き、小信の彫刻刀レポートです!
実はわたくし今、仏像の台座の「なす座」と言う部分を作っておりまして、とても細かい唐草模様の背景部分を彫るため、3厘程度の細い彫刻刀を必要としておりました!
手元にある1分(3mm)程度の彫刻刀でも粗彫りまでは出来るのですが…
これ以降の仕上げをしていくには、1分は太すぎて奥に入らないんです!
3厘と言うと、約0.9mmです。
まあプロは100本~200本の彫刻刀を持っていると聞きますし、3厘ぐらい持っていて然るべきなのですが…お恥ずかしながらわたくし、まだ持っていなかったんです(^_^;)
一笑仏工房の作品ではそんなに細い彫刻刀は使わないのでっっ。
小信さんのところに伺い、「3厘の彫刻刀を購入したいのですが…」と伝えたところ、
「一般刀と専門刀のどちらですか?」と聞かれました。
なんと!よくよく聞いてわかったのですが、少々安価な一般刀と、プロ用の専門刀があって、硬さや長さなど、少し作りが違うというんですね。
通販で扱っているのは一般刀なので、あんどぅ☆が以前小信の通販で買った小刀は一般刀だったと言うわけです!
それで切れ味の比較をしようとしていたとは…ふ、不覚なりーっ…!!
以前ご紹介した宗意刃物さんに関しては、現在専門刀しか扱っていないそうです。一般刀は大量注文などが無い限り全く利益が出ないので、何年か前に取り扱いをやめたそうです。
つまり以前記事にした切れ味の比較も専門刀で行っていたわけで、結果オーライでしたね!!
一応わたくしプロですので、
「専門刀で!(`・∀・´)」
と思ったのですが、3厘ぐらいだと一般刀も専門刀も大した違いは無いそうですし、一般刀なら在庫があるとのこと。
(専門刀はほとんど注文製作なんですね)
すぐに使いたかったので、一般刀を購入することにしました!
3厘の平刀、右の小刀、左の小刀を注文。しかし在庫にあるものは全て平刀の状態です。
それを、天然砥石で右の小刀、左の小刀の形に整えます。
この天然砥石が回転する機械…すごくないですか!?年季が…歴史が…沁みる!!
中砥で研ぎます。手研ぎです。
研磨機を使うと刃が熱を持って傷んでしまうので、全て手研ぎだそうです。
仕上げ砥で研ぎます。
細い彫刻刀なので一瞬です。
柄にヤスリをかけて…この機械も萌えますね!!
完成!
作りたてで購入したので銘が入っていません。これでは後で他の彫刻刀と混ざってわからなくなるかなと…自分で電動彫刻器で「小信」と銘を入れてみました♪
ついでに柄にちょっと色をつけて見ました♪
青の彫刻刀とか、珍しいでしょ!
こういうのが楽しんですよねっっ
こうしてなす座の仕上げも何とか進めることが出来ました。
これだけの彫刻でも、写真に写っている彫刻刀を全て使っています。
と言うわけで、今回は小信の彫刻刀の製作過程のごくごく一部をご紹介させていただきました!
お弟子さんは取らないと言うことで、何十年後かには滅びるであろう手打ちの彫刻刀…
貴重な現場の様子を撮らせて頂きました!
今回購入した彫刻刀も大切に使わせて頂きます。
次回は最終回!?小信のおじーちゃんに伺ったお話をお伝えしたいと思います。
職人は令和を生き残ることが出来る…か…?
続く!