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第3部 幸せって何だか、わかったよ 第6回 幸せの研究はどこまで進んでいるの?

こんにちは!一笑仏工房の中の人、あんどぅ☆ななせです( ^ω^ )
当コラム第3部「幸せって何だか、わかったよ」では、あんどぅ☆がHIKIPOSというひきこもり当事者の雑誌を読んだときに「そうか…わかった…わかったよ…幸せって、そういうことか…」(°Д°) と閃いて、誰かに伝えたいと思ったもののうまく端的に言語化出来なかったので、少しずつエピソードを積み重ねながら伝えようとしております♪

前回までは幸せについてのあんどぅ☆なりの考察を語らせて頂きましたが、「幸せって何?」「どうしたら幸せになれるの?」という疑問は人間にとって古代から続いてきた永遠の命題なので、当然既存の研究も色々ありますよね。
今回はそういう研究が一体どこまで進んでいて、幸せについてどれほどのことが解明されたのか見ていきたいと思います!

幸せについての研究の第一は、そう、仏教です!

■仏教が幸せについて解明したこと
まず、仏教はお釈迦さまことゴータマ先生が悟りを開いたときに全てが完成され、幸福についても解明されつくされたので、それ以降の発展は無いという立場です。
ただ、ゴータマ先生が発見したことが本当かどうかは自ら実践して確かめないといけません。
で、何が解明されたのかと言いますと…
・いわゆる「幸せ」なんてものは妄想で実際に人間が経験したことはない。生きることは苦。
・でも苦を取り除く方法があるから実践するといいよ!
・苦を取り除く方法とは、瞑想で貪瞋痴に気付いて慈悲喜捨のプログラムを心にインストールすることだよ!

簡単に言えばこういう感じですかな(`・∀・´)



一方、西洋世界では哲学の分野でいくつか幸福についての言及がありました。

■西洋哲学が幸せについて言って来たこと
・エピクロス
刹那的、享楽的な快楽を極力避ける清貧の生活こそ快楽であるとした「快楽主義」の人。
「パンと水があれば幸せにおいて神にも勝てる」と言ったミニマリスト。「快楽主義」の言葉のイメージとは正反対ですね!
・アリストテレス
人間の理性的な機能を十分に発揮するという善を行うことが幸福だとする幸福論を展開。徳を重要視しました!
・デカルト
世界の秩序ではなく自分の欲望を変えるように努めるほうが自由で幸福だとかなんとか!やはり徳のある生き方を重要視しました!
・ショーペンハウエル
この世で最も幸福なのは、天才の知的生活であるとかなんとか以下略!

この辺の哲学は「これとこれが幸福!」と定義していますけど、「うんまあ…あなたが欲しいものはソレだったのね」という話で終わっちゃう気もします。
仏教と似ている部分もあるし、考え方としては面白いですけどね。



そして最近では、経済的な発展が幸福に結びついた時代が終わったことで、新たな幸福を追求する学問が現れて来ました。
ポジティブ心理学、幸福学などです。

■ポジティブ心理学が幸せについて解明したこと
アメリカのマーティン・セリグマンが1998年に創設した心理学の一分野にポジティブ心理学があります。マインドフルネスもその一部なんですって。
どうしたら刹那的な幸福が持続的な幸福になってwell-being(良い状態)になるのかを研究しています。
「ビジネスに役立つ!」みたいな実践的な面からも注目されていますね。
幸せ=遺伝による設定値(50%)+環境(10%)+意図的な行動(40%)
という驚きの公式も編み出しています!!

そして最近、日本でも新しい学問分野として前野隆司先生が開拓した「幸福学」というものがあります。
■幸福学の研究で解明されたこと
・金、物、地位を目指す幸せは長続きしない
・健康、安全以外に幸せの四因子が高い人が幸福度が高い傾向にある。四因子とは
1、自己実現と成長(やってみよう因子)
2、つながりと感謝(ありがとう因子)
3、前向きと楽観(なんとかなる因子)
4、独立と自分らしさ(ありのまま因子)
だそうです。ちなみに引きこもりの人は四つとも低い傾向にあるそうです…。
HIKIPOSを読んで幸せって何だかわかったのには、引きこもりの人の持っているものの真逆が幸せな人の持っているものだからなんですね!

これらの学問はいいんですけど、どうせ仏教と答え合わせするなら、そんな回り道しないで最初から仏教を勉強すればいいのにとか思っちゃいます。




他にも色々たくさんたくさんたくさーーん!幸福についての研究はあるんでしょうけど、全ては既にゴータマ先生が発見してしまったことの後追いなので、それ以上に進んだ研究は無いんだなという印象ですね…。
仏教は全ての生命が背負っている苦に注目することからスタートしているんですけど、哲学や幸福学というのは人間だけの幸福の一側面や傾向を整理整頓している、という感じなので、自分としてはやはり仏教の方が奥深く魅力的に感じます。

余談ですが、日本で活躍している上座部仏教のスマナサーラ長老は、全ての生命に対して慈悲の心で接しているので、動物たちが特別な反応を示すエピソードがいくつもあるようです。
例えば、長老がスリランカでとても仲の良かった魚が、長老が来ると喜んでドカーンとジャンプして池の外に出てしまうほどだったとか。
切られそうになった老木に心配して話しかけたら三日もたたないうちに花が咲いて実がなったとか。

慈悲喜捨の心のパワー、はんぱないっすね…
その魚や老木は、間違いなく幸福を感じていたでしょうね!

(続く)