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第4部 そうだ、終活しよっ♪ 第7回 0葬と永遠葬とブラックホークダウンと私(前編)

こんにちは!一笑仏工房の中の人、あんどぅ☆ななせです( ^ω^ )

 

今回の終活シリーズ、最初に「あの人に謝りたい」という話を書いたの覚えていますか!?Y.K.さんという元劇団の先輩で今は芸能事務所の社長さんをやっている人に、25年ぶりぐらいに会ってみたいな、人間関係を疎かにしたことを謝りたいなと思ったのですが、一度切れた縁は再び交わることは無く…挨拶程度で終わってしまったのでした。
なので、他にも謝りたい人は多々いるのですが、もう会おうとは思っておりません!
でも一人だけ、どーーしても忘れられない、気になる人がいます。
私に人生のどん詰まりを脱出するきっかけをくれた人の話、聞いてもらえますか~!?
本当に心底追い詰められたときでも、何がきっかけで変わっていくか、わからんもんやねん。
もう会うことはないし、その人がこのコラムを読むこともないでしょうけど、せめてもの感謝と謝罪の気持ちを死ぬ前に誰かに伝えておきたいねん~!!

 

 

あれは私が30歳のとき。
インド人の散財好きな男と結婚して、消費者金融で借金しまくり昼も夜も働いていた頃のことでございます~。
昼間はシステム開発のプログラマとしてオフィス通勤し、夜勤でドンキのレジ打ちをするという過酷な日々。
それでやっと毎月の家賃と奴のクレジットの請求書(大抵30万超え)と借金の利子を払っていたのですが、
時はまさにリーマン・ショック!!
不況の大寒波が日本を襲い、ドンキに入っていたレジ打ち会社自体が撤退となってしまったのです!
昼間の会社は大手だったのでなんとか切られなかったものの、夜勤どうすべ~~と。
アルバイトの面接を受け続けるも、倍率は常に50倍超え。
何十社も受け続けてようやく派遣として拾ってくれたのが、ツグミタンの会社でした。
そこはサーバー監視の仕事をしながらMCPとかいう技術系の資格試験の勉強が出来、資格を取るごとに給料が上がるという理想的な環境でした。

 

ツグミタン…もちろん仮名ですけど。
一度会ったら忘れられない、強烈な人でした!
まず、ツグミタンの会社を紹介してくれた派遣会社の人が言うことには、
「社長(ツグミタン)は以前うちの派遣会社に所属していたエンジニアで、大変優秀で伝説化している人なんです。でもクセがあるので社長と合わなくてやめる方もいます」と。
肌がツヤツヤでポジティブエネルギーにあふれていて、何かにつけて演説をぶってくる。眉毛が太くて色黒の鹿児島出身。
今から思えば少々アベ派っぽい…自衛隊経験があり、靖国参拝とか特攻隊の遺書とか好き系の人でしたが…。
しかも社員からは少々鬱陶しがられていたようですが…。
私はツグミタンが好きでした!!

 

何故って…インド人の奴と結婚する前に別れた彼氏と似ていたからですかね(・∀・)
あの彼の生まれ変わりかな、なんて冗談で思っていました。
ちなみにその彼氏が今の旦那です。



 

 

 

ある夜勤のときツグミタンと話していて、私が日勤に移れない事情やら何やら話しているうちに、なぜか泣いてしまったことがありました。
誰にもずっと自分の話なんか出来なかったので…もちろん全部ありのままを話せるわけじゃないですけど、感情があふれてしまったんですかね。
するとツグミタンは自衛隊にいた頃の話を始めました。
ツグミタンの上官で、障害者の弟を大学に入れるために自衛隊に入って、すごく苦労しているはずなのに自分では全く苦労だと思っていない人がいたと。
ツグミタン自身、両親の入院費用のために自衛隊に入ったので自分は苦労していると思っていたけど、その人を前にしたらとても苦労だなんて言えないという話でした。
「ななせさんの涙の意味はわからないけど…
 頑張れ!       まあ、頑張ってはいるんだよな。負けるなぁ!
グッドラック!
と、グッと親指を突き出しました。
こういうクサいセリフを真正面から言える人なんですよね。誰がどう思おうと関係なく、自分が酔えるドラマの中で生きられる人…。

 

そうしてまた順調に日夜働く日々が続くのかと思いきや、事態は急速に変わって行きます(ドラマかよっ)。
なんとインド人の奴がインドに帰省中、交通事故を起こして右足切断の大怪我!!
私も2週間ほどインドに行き、インドの家族と病院で過ごすことになりました。
英語が少し出来る義理の叔母が、
「ヒーイズユアハズバンド。ネバーリーブヒム」と言ってきました。
言われるまでもなく、私には旦那さんが怪我をしたからと言って見捨てるなんて考えは微塵もありませんでした。
そんなことをすれば「あの日本人のビッチが!」と罵られるのは目に見えていたので、それが嫌だったというのもありますが、
何よりも、優しいインドの家族が大好きだったんですよね。
そしてまた一人で日本に帰って来て黙々と働き続けるのだと思っていました…

 

ちなみに私のこういった生活を両親や姉は知っていたし、姉にいたっては「あんな嘘つき野郎とは早く別れた方がいい」と言ってくれていたのですが、
私はそんな家族とやんわりと距離を取っていました。
なかなか、家族と言えども一人の意志を持った人間の行動を曲げることなんて、出来ないもんですね。
それが例え洗脳だとしても。
それなのに…
ツグミタンは私の親兄弟すら出来なかった強引さで、私を救い出そうとしてくれたんです!!

 

 

続く。…って、0葬も永遠葬もブラックホークダウンも出て来てないじゃん!?

また次回~!!