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第5部 アダム・クーパーを作りたい! 第4回 デッサンと苦闘☆パドドゥの解説漫画☆

こんにちは!一笑仏工房の中の人、あんどぅ☆ななせです( ^ω^ )
さてさて、前回からクパお、ことアダム・クーパーというバレエダンサーの木彫像を作るべく、デッサンに奮闘しておりますが!
もうほんっっっっとに私ったら絵が下手で、嫌になっちゃうわっっもうっっっ!!
まあ下手でもね、立体化するための設計図に出来ればいいわけで、絵として完成したものである必要は無いんですが、、、
絵の段階でかっこ良くないのに立体化したときにかっこ良く出来るはずないので、やっぱり絵は大切なんです。
「こういうポーズで立体化したい!」というポーズを2つに絞って、頭の中にしっかりそのイメージは出来ているのですが、絵に表せないんですよ…。

まあ~~とりあえず見てみてくださいませ!

1つめのポーズはこちら。
2幕でスワンが初めて登場して、ジャンジャンジャンジャン…という曲でジュッテで舞台を横切って、下手で止まった後にたっぷりとスワンの美しさを見せつけるシーンです。
膝をついて首をゆっくりと回すところ。
映像では残念ながら上半身しか写ってません!
全体像を想像で描かないといけない…これはムズイ…!!
でもこの振り、王子を魅了するスワンの美しさを存分に表現していると思うんですよね~~~

じゃじゃん。


なんか違う…私の頭の中のイメージを表現しきれていない!
くそぅ…美大に行きてぇよう(ノ_<)
でも概ね合っていると思うんですよ。顔がね…この角度の顔でちゃんとクパおの顔に出来てない。でも体は概ね合ってますよね…?
顔だけ別にちゃんとデッサンすれば、行けるかなぁ…。

そして2つめのポーズがこちら!
これはNew Adventuresの公式ページにも載っている写真を鉛筆おこししただけです(^_^;)
やっぱりこれが一番スワンらしいイメージかなあ。
クパおの特徴的な手の使い方と体の太いラインが魅力的に表現できるポーズだと思います。

じゃじゃん。




やっぱり立体化するならこの2つめのポーズかなぁ…。
うん、多分このポーズにすると思います!もう少し考えますが!

ところで。
クパおにハマってからというもの、会う人ごとにクパクパ言ってDVDを貸したり贈ったりYoutubeのリンクを送りつけたりして来ました。
1人だけDVDを見てくれた方がいて、「アダム・クーパーかっこいいね!」と普通に言ってくれてめっちゃ嬉しかったのですが…!
後はほぼ反響なしです(´Д⊂
まあ仕方ないですよね。どんな名作でも出会いのタイミングってものがあって、その人に合ったタイミングじゃないと見られないもんです。
ただ、あまりにも神のような名作なので、少しでも後世に伝えられるといいなぁ…と思っておりまして。
最近コロナの影響でパフォーミングアーツって絶滅の危機じゃないですか。
イギリスは日本よりは舞台芸術に国力注いでいるとは思いますが、
このままだと本当に役者もダンサーも絶滅危惧種になってしまいますよね…。
私の心を今こんなに熱くしてくれているのは、クパおというダンサーの存在なのに!
そこで!わたくし、マシュー・ボーンのSwan Lakeの中でも特に心を惹かれる2幕のパドドゥについて、漫画で解説してみたいと思います!
少しでもこの名作との出会いのとっかかりになればと!
絵は相変わらず下手ですがご勘弁を♪

第2回でもご紹介しましたが、2幕のパドドゥはこちらです。


このシーンを100回以上見た私にはものすごく解像度が高い感情の波が伝わってくるんですが、初見ではもしかしたら何が起こっているのか見えにくいかもしれません。
そこで、漫画で解説しちゃおう!ってわけです(・∀・)

あ、まず基本的なストーリーなんですが、ある国の王子が冷たい母親と自由の無い生活に耐えかねて自殺を考えます。そこに、自由で力強く美しいスワンが現れるのです!王子はスワンに惹きつけられます(めっちゃ単純化してます)。

2幕のCity Parkのシーン。スワンを目にした王子は近付こうとするも孤高のスワンたちにはなかなか近付けず。
スワンを追いかけ続け、いつしか舞台に座り込みます。
そこにクパお演じるスワン登場。



舞台上手から後ろ向きに歩いて登場、ゆっくりと王子の方を振り向きます。
クパおの視線の先には…



ほけーっと座っている王子。スワン自体、王子の妄想の産物なので、妄想しているという表現なのかも。
スワンはクルクルと踊ってたっぷりと美しさを見せつけます。




印象的な背中を見せる振り。背中の筋肉の複雑な動きが美しいです。
スワンは王子から離れて遠巻きに踊っていますが、だんだんジワジワと王子に近づいて来ます。




王子の背中にくっついてアラベスク…
さすがに振り向く王子!
でもスワンはサッと離れて行きます。




スワンが止まった隙につかまえようとする王子。
でもクルリとスワンにかわされ、威嚇されます。
王子の脇をくるりとすり抜け、無重力のようなジャンプ!
すれ違い、すれ違い、、、



スワンのジャンプをサポートする王子!
…182cmの大男を持ち上げる…だと…80kgぐらいあるんじゃないか…?
あ、無重力だから大丈夫か!




ついにスワンの首をつかまえる王子!



振り向くスワンの頭を押さえる王子!
この辺の振りからは、好きなものを支配しようとする関係性の際どさが見て取れてドキドキします。
(ちなみに2012年のリチャード・ウィンザー版では、ここは胸を押さえる振りに変わっていてドキドキが減っているんですよねー。)



でもスワンは王子の手を優しく振りほどきます。
スワンは支配されないのだ!
そしてまたすれ違い、すれ違い、王子が近づこうとするとスワンは威嚇しますが…



ついに擦り寄って来ます!支配はされないけど自分からは行く!
その後も王子を威嚇するけれど…



パッと一瞬で王子の胸に手を回し、もたれかかって来ます。
ゆっくりと背中を見せつける振り。背中で魅せる。背中芸人クパお。
王子が上手に逃げるとまた一瞬で、今度は逆の手で王子の胸をつかみ、もたれかかります。背中芸人クパお。



そして2人のくっつく振りが続くのですが…


最後は王子がスワンに赤ちゃん抱っこ…
王子も70kgぐらいありそうなんですけど…!
王子の愛したい、愛されたい気持ちが伝わって来ます…
でもスワンは孤高。ここではまだ王子を抱き締めはしません。
(4幕ではついに抱き締めるのです…)
スッと体を離し…



孤高のアラベスクを決めて去って行きます…。



いかがでしたか!?
いや~~~、心が掻き乱される、素晴らしいパドドゥですね!体に悪いけど!
次回はまたクパおの立体化に向けて一歩進みたいと思います~!