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第315回 ベルギーの世界遺産修道院、ベギンホフにて

”古寺の広大な境内にさまざまな坊や荘園があるイメージ--”
音楽家で神仏研究家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。ただいまベルギーを訪れている宮澤やすみです。活動写真(活弁)公演で、三味線奏者として来ています。

3都市5公演のうち、最初に演奏をしたのはベルギー・ルーヴェンという町。


教会かお城にも見える豪壮な建物ですが、いまは大学の図書館なのです

ここはルーヴェン大学を中心に発展した学生街。学生街といっても、早稲田やお茶の水の感じじゃなくて、古い建築をそのまま維持管理しながら運営されているのが特徴。いちばん古いのは16世紀の建築。


主催のヤン・シュミット先生(日本研究科学科長)が「桶狭間の時代!」と紹介してくれた、1561年の銘がある建物(桶狭間の戦いは1560年)

というのは、ここはもともと12~13世紀ごろから発展したベギンホフという修道院で、16~18世紀の建物がそのまま保存されて、大学の施設として今も利用されているんです。

修道院は、女性がキリスト教の信仰に基づいて暮らす施設ですが、女性が自立して生活するための互助施設という意味合いも強かったそうです。ベルギー各地にベギンホフがあり、そのうち13か所が世界遺産に登録されています。
ここルーヴェンのベギンホフはとりわけ古いまま残されていて、観光スポットとしても人気。


どこを撮っても絵になります

その敷地は広く、歩いて網羅するには一時間くらいかかるそう。
仏像、お寺ファンむけにいうと、古寺の広大な境内にさまざまな坊や荘園があるイメージです。


図書館前の広場は、クリスマスマーケットで賑わっている

そんなベギンホフの建物のひとつが大学のイベントホールに使われていて、私の三味線と活動弁士の片岡一郎に、ドイツ在住ピアニストの江村玲子さんが加わって、活動写真の上映(生演奏と活弁つき)をやったのでした。


古い建物を生かした会場。ミシュラン星付きのおいしいレストランとしても人気

日本文化に興味あるヨーロッパのみなさんに、大変好評いただきました。

次回更新時はもう帰国しているはずですが、もう少しヨーロッパネタおつきあいください。


(13秒動画)大学図書館の塔から聞こえる鐘の音。季節柄クリスマスの曲。このほかポピュラー系も鳴ったりする

それでは聴いてください。
ホフディランで、「スマイル」。



ベギンホフ修道院
http://www.visitleuven.be/nl/groot-begijnhof


---おしらせ---

本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報

1.
古代史を歌った新作アルバム『時の水辺』。
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プレーヤー不要。スマホですぐ聴けるQRコード付きブックレットです(CDも付いてます)。
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雅楽の笙や篳篥も入った独特のサウンドで、「聴いたことないけど、どこか懐かしい」大人むけのロックです

 収録曲:
 1.Fantastic Dystopia
 2.一木造
 3.Shami on The Water
 4.川のほとりで
 5.Benzai-Tennyo
 6.Black Etenraku
 7.北斗星
 8.いけるとこまで
 ほか、付録CDにボーナストラック




宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m