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逗子のお不動さんと哀しい墓碑

先日は逗子市・神武寺ご開帳に行きましたが、その日にこちらも開いていました。六代御前(ろくだいごぜん)不動院。

京急新逗子駅から逗子海岸に向かう、田越川沿いの道にあって、地元民でもだいたいスルーしてしまう(笑)ところにあります。
逗子出身の私も子供の頃に存在は知っていて、社会科見学でも行った記憶がありますが、その歴史的意味は知りませんでした。ましてここにお不動さんがいるなんてまったくでした。


剣を斜めに構えるところがカッコいいですね

不動明王は12年一度の開帳。管理のおじさん達も気さくでした。像は古くはないけど写真のとおりなかなかカッコよかったです。

じつはここ、不動堂の隣にある丘が主役。そこが「六代御前」の霊が眠るとされる伝承地です。
六代御前は、平氏の直系に生まれ、平清盛の曾孫。順調にいけば平氏の栄華を引き継ぐはずだったのが、源平の合戦で捉えられます。


右が不動堂、左が六代御前の墓

ところが文覚上人(この人が、まークセのある坊さんなのです。検索してみて)の目に留まり助命され出家。頼朝にも才覚を認められ、禅僧として平穏に過ごしました。

しかし、世の中世知辛いもので、頼朝が無くなって幕府が混乱すると、あっという間に捕えられ即日処刑されてしまいました。

それが、現在のこの地だとされます(諸説あり)。

丘の上には、小さな墓碑と巨大なケヤキが六代御前の霊を鎮めているようです。


覆いかぶさってくるようなケヤキの存在感

逗子を流れる田越川沿いは処刑場だったのでしょうか。
地名の由来とされる「厨子弁才天」がいる延命寺をはじめ、お寺もたくさんあります。
(逗子の由来は仏像の厨子からだったんです!諸説あり)

花火大会や海水浴でにぎわう地で、ここだけちょっと涼しい空気が流れていますよ。

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