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第459回 歴史がつながる古写真展「渋谷アーカイブ写真展」
”その地形は、開発が進んだ今でもあまり変わっていないのです――”
音楽家で神仏研究家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。
こんにちは。東京都渋谷区民の宮澤やすみです。
日ごろ、渋谷に住んでると言うと渋い顔をされることが多いのですが、まちの成り立ちを見るとかなり歴史が深堀りできて非常に面白い地域なんですよね。
古いものが好きな人の歴史散策にもおすすめで、古墳や石仏もあり以前NHK番組に出ていた時紹介したことがあります。

大正10年ごろの明治通り。路面電車と馬が引く荷車が見える。写真提供:白根記念渋谷区郷土博物館・文学館
縄文海進が収まるあたりから現れた谷と川が織りなす地形。これが人々のくらしを紡いできました。
その地形は、開発が進んだ今でもあまり変わっていないのです。
そんな渋谷の成り立ちから現在までを展示する古写真展があります。

展示の略称は "SPAE" Shibuya Photo Archive Exhibition。2025年の今回は渋谷を貫く通り(STREETS)に着目した展示構成
写真はさすがに近代からですが、ひとつの街でこれだけさまざまな事象があったのかと驚きます。
そんな写真展示だけでも見ごたえあるのに、さらに渋谷の歴史の層の厚みを感じさせる注目コンテンツがあります。
それが「渋谷タイムライン」。

目を引くフライヤーデザイン。渋谷のあちこちで見かけることができる
なんと旧石器時代から高市新首相誕生まで、歴史を丁寧に一覧にした圧巻の渋谷年表です。これ一冊の本にまとめてほしい。
長い年月で、弥生人のくらしから武家の暗闘、産業の発展から渋谷109、アムラー、Y2Kリバイバルなど、ひとつづきで語られる様が面白いです。

1969年の「わんわんカーニバル」。写真提供:渋谷再開発協会
じつは、この企画は渋谷の有志によるボランティアで進められているんですけど、僕は縁あってその仕事ぶりを間近で見届けることができました。
彼らのグループ名はCAC(Commons Archive Collective)。この連載読者向けにかみ砕いて言うと、
「アーカイブ」(古い情報を収集し体系的に整理して次世代につなげる)を主軸に活動するグループです。くわしくは下記リンクどうぞ。
それにしても、フライヤーを見るだけでも、とても趣味の集まりとは思えないですよね。どこかの企業がやっていると思いますよね(企業の協賛は得ています)。
このクオリティの高さに感服です。
街中の広告ビジョンでも大々的に。いかにも渋谷らしい告知方法
クリエイティブなセンスがあふれる皆さんが能力をフルに発揮して、資金集めから始めて綿密な調査、それをまとめるデザイン、ぎりぎりまで品質を向上させる校正と確認作業。
丁寧に進められる仕事は伝統工芸の職人の仕事をみるようでした。
ワタクシなどは日ごろ、三味線芸人としてなんでも銭勘定で考えてしまう、そんな自分のあさましさに反省です。
これが無償の仕事だなんて信じられない。
「プロジェクトX」で取材してほしい。

展示全景。渋谷ヒカリエ8階です
そんな渋谷の仲間の仕事のひたむきさを感じるのも、人気の秘密でしょうか。今回で4回目を数える渋谷の歴史写真展です。
ちなみにCACと私とのつながりは、以前この連載で書いた、私の祖父のヨーロッパ紀行絵葉書に興味をもってもらったのがきっかけです。この件もアーカイブ化して何かの形にしたいと思っています。
それでは聴いてください。
パルプで「コモン・ピープル(Pulp - Common People)」
SPAE 渋谷アーカイブ写真展2025 オフィシャルサイト
https://spae2025.studio.site/
CAC: Commons Archive Collective
https://comms-arch-coll.studio.site/
■あわせて読む(関連記事)
甘美なるフランス」の時代、祖父はパリにいた③
一次資料でみる100年前の日本人欧州探訪記
https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20211005-2/
消滅間近の昭和建築、渋谷駅の大改装
https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20231010-2/
--おしらせ---
本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報
1.
吉原の酔狂と悲哀を歌った古典小唄集
『廓の夜』 宮澤やすみ(唄、三味線、解説)
https://yasumimiyazawa.com/kuruwanoyorubook.html
歌詞と解説をまとめたガイドブック発売中
※楽曲はYoutube、Spotifyなどで誰でも聴けますが、これがあればよりよくわかる!
宮澤やすみ出演情報(これからとこれまで)まとめ
https://yasumimiyazawa.com/live.html
宮澤やすみ公式サイト:
https://yasumimiyazawa.com
音楽家で神仏研究家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。
こんにちは。東京都渋谷区民の宮澤やすみです。
日ごろ、渋谷に住んでると言うと渋い顔をされることが多いのですが、まちの成り立ちを見るとかなり歴史が深堀りできて非常に面白い地域なんですよね。
古いものが好きな人の歴史散策にもおすすめで、古墳や石仏もあり以前NHK番組に出ていた時紹介したことがあります。

大正10年ごろの明治通り。路面電車と馬が引く荷車が見える。写真提供:白根記念渋谷区郷土博物館・文学館
縄文海進が収まるあたりから現れた谷と川が織りなす地形。これが人々のくらしを紡いできました。
その地形は、開発が進んだ今でもあまり変わっていないのです。
そんな渋谷の成り立ちから現在までを展示する古写真展があります。

展示の略称は "SPAE" Shibuya Photo Archive Exhibition。2025年の今回は渋谷を貫く通り(STREETS)に着目した展示構成
写真はさすがに近代からですが、ひとつの街でこれだけさまざまな事象があったのかと驚きます。
そんな写真展示だけでも見ごたえあるのに、さらに渋谷の歴史の層の厚みを感じさせる注目コンテンツがあります。
それが「渋谷タイムライン」。

目を引くフライヤーデザイン。渋谷のあちこちで見かけることができる
なんと旧石器時代から高市新首相誕生まで、歴史を丁寧に一覧にした圧巻の渋谷年表です。これ一冊の本にまとめてほしい。
長い年月で、弥生人のくらしから武家の暗闘、産業の発展から渋谷109、アムラー、Y2Kリバイバルなど、ひとつづきで語られる様が面白いです。

1969年の「わんわんカーニバル」。写真提供:渋谷再開発協会
じつは、この企画は渋谷の有志によるボランティアで進められているんですけど、僕は縁あってその仕事ぶりを間近で見届けることができました。
彼らのグループ名はCAC(Commons Archive Collective)。この連載読者向けにかみ砕いて言うと、
「アーカイブ」(古い情報を収集し体系的に整理して次世代につなげる)を主軸に活動するグループです。くわしくは下記リンクどうぞ。
それにしても、フライヤーを見るだけでも、とても趣味の集まりとは思えないですよね。どこかの企業がやっていると思いますよね(企業の協賛は得ています)。
このクオリティの高さに感服です。
街中の広告ビジョンでも大々的に。いかにも渋谷らしい告知方法
クリエイティブなセンスがあふれる皆さんが能力をフルに発揮して、資金集めから始めて綿密な調査、それをまとめるデザイン、ぎりぎりまで品質を向上させる校正と確認作業。
丁寧に進められる仕事は伝統工芸の職人の仕事をみるようでした。
ワタクシなどは日ごろ、三味線芸人としてなんでも銭勘定で考えてしまう、そんな自分のあさましさに反省です。
これが無償の仕事だなんて信じられない。
「プロジェクトX」で取材してほしい。

展示全景。渋谷ヒカリエ8階です
そんな渋谷の仲間の仕事のひたむきさを感じるのも、人気の秘密でしょうか。今回で4回目を数える渋谷の歴史写真展です。
ちなみにCACと私とのつながりは、以前この連載で書いた、私の祖父のヨーロッパ紀行絵葉書に興味をもってもらったのがきっかけです。この件もアーカイブ化して何かの形にしたいと思っています。
それでは聴いてください。
パルプで「コモン・ピープル(Pulp - Common People)」
SPAE 渋谷アーカイブ写真展2025 オフィシャルサイト
https://spae2025.studio.site/
CAC: Commons Archive Collective
https://comms-arch-coll.studio.site/
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https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20211005-2/
消滅間近の昭和建築、渋谷駅の大改装
https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20231010-2/
--おしらせ---
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『廓の夜』 宮澤やすみ(唄、三味線、解説)
https://yasumimiyazawa.com/kuruwanoyorubook.html
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※楽曲はYoutube、Spotifyなどで誰でも聴けますが、これがあればよりよくわかる!
宮澤やすみ出演情報(これからとこれまで)まとめ
https://yasumimiyazawa.com/live.html
宮澤やすみ公式サイト:
https://yasumimiyazawa.com


