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- 小出遥子のさとり探究記
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第二部 連載18回目 「これでいいのか?」「これでいいのだ!」
「これでいいのだ!」
言わずと知れたバカボンのパパの口癖です。
ライトな仏教書などを読んでいると、割とよく、
「これでいいのだ! こそが、さとりの境地である」
といったようなことが書かれているのを目にします。
これは、ある意味では、その通りです。
「これでいいのだ!」は、さとりの境地です。
でも、私は思うんです。
いくら「さとり」を知ったと言っても、ひとりの人間として生きている限り、
「これでいいのか?」という問いかけが止むことはないんじゃないかな、って。
「これでいいのだ!」って、たぶん、人間のセリフじゃないんですよね。
「これでいいのだ!」は、きっと、人間を見守る仏さまのセリフです。
人生、「これでいいのか?」の連続です。
でも、私たちが「これでいいのか?」と迷っている間も、
「これでいいのだ!」とあたたかく見守ってくれている存在があるのだと、
そう思うだけで、ほっとゆるんで安心できますよね。
それで十分なんじゃないかな。
迷いがあるのは、生きている証拠。
仏さまの巨大な愛の中で、存分に「これでいいのか?」と迷い続けてやりましょう!(笑)
「迷い」=「苦しみ」ではありません。
迷いながらも安心できる道が、いや、安心しながら迷える道が、
私たちには、ちゃんと用意されているのです。
これって、究極の「救い」だと思いませんか?
次回へ続きます!