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第二部最終回 連載25回目 ほんとうのいのち



不生不滅、不垢不浄、不増不減……



言わずと知れた、「般若心経」の一節です。

私は、般若心経の中で、この部分がとくに好きです。



生まれもぜず、滅しもせず、

汚れもせず、清らかになりもせず、

増えもせず、減りもせず、

ただ、ある、いのち。



そう、般若心経は、私たちの「ほんとうのいのち」のあり方を説いたお経なのです。



前回、私たちは、いつだって、仏の透明な目に見守られている、というお話をしました。

そして、私たちの目と、仏の透明な目は、最終的には「ひとつ」のものなのだ、と。



色界(現実の世界)での私たちが、どんなに傷つき、悲しみ、憤っていても、

空界(仏の世界)での「わたし」は、完全に無傷で、ひたすらにまっさらで、

いつだって完璧なものとして、いまここに存在して、ただただ、すべてに「気づいて」いる。



その「気づき」の主体である、透明な目としての私が、つまりは仏が、

なにを隠そう、私たちのほんとうの姿なのです。



生まれもぜず、滅しもせず、

汚れもせず、清らかになりもせず、

増えもせず、減りもせず、

ただ、ある、いのち。

ただ、ある、わたし。



だから、私たち、ほんとうは、いつだって「大丈夫」なのだということ。



……少し難解なお話になってしまいましたかね。

今回のお話は、あたまで理解するものではありません。

というか、むしろ、あたまでは「理解できない」ものです。



でも、どうしてもここに書いてある世界観を知りたいという方は、

しばし、考えるのをやめて、いま、この瞬間に、ただ、くつろいでみましょうか。



私たちの「ほんとうのいのち」の姿は、そこに、確かに見えてくるはずですよ。



……と、ここで、唐突ですが(ほんとうに唐突!笑)この連載の「第二部」を終了したいと思います。

私の「さとり探究」があまりにマニアックすぎて、読者さんがついていけていないような……

という厳しい声が編集サイドから上がりまして(笑)「はっ!」と我に返った次第です。



ちょうど今回が年内最後の更新となりますので、一区切りつけよう、ということになりました。

もちろん、連載は継続しますよ〜!!!(笑) 



新年からは「さとり探究記 第三部」スタートです!

第三部では、いかに「さとり」を日常のものとして生きていくか、

そのためのコツというか、ヒントというか……を、

できるだけ具体的に、わかりやすく書いていきたいと思います。

「さとり探究記 実践編」というところですね。

お付き合いよろしくお願いします。



「仏像ワールド」をご覧のみなさま、本年のご愛読、まことにありがとうございました。 

来年も、引き続きよろしくお願い申し上げます。

よいお年をお迎えください。