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目黒不動尊の裏にあるもの2 狛犬の謎

東京・目黒の古刹、目黒不動尊・瀧泉寺(りゅうせんじ)。

秘仏本尊ご開扉でにぎわいましたが、境内の狛犬もかわいいのでおすすめです。
その姿は、通常の獅子ではなく、文字通り犬なんですよね。


境内の狛犬がまさに犬

なぜ犬なのかという理由、この連載で二週間引っ張りましたけど・・・、
明確な答えはまだ出ていません(スミマセン)。
しかし、だいたい神仏の話というのは謎だらけ。わからないことが多いですよね。

それでも、いままでの取材で耳にした話があります。
やはり神仏習合がベースになっているようですよ。

じつは、ここ目黒の地に大鳥神社という古い神社があります。浅草の鷲神社と並んで、縁起物の熊手を売る酉の市で有名。
この大鳥神社は、もともと目黒不動尊の敷地にあったんだそうで、目黒不動尊はまさに神仏習合の霊場なのでした。

で、大鳥神社のご祭神は、日本武尊(ヤマトタケル)。
この神さまには、狼が道案内をしてピンチを脱したというエピソードがあり、狼が守り神とされます。


かわいい子だくさんの狛犬

関東には、ヤマトタケルを祀る神社がたくさんあります。

代表格は、今パワースポットとして大人気の秩父三峰神社。
ご祭神であるヤマトタケルを助けた狼を「お犬様」として信仰しています。

そんなわけで、ヤマトタケルといえば狼がつきもの。

さて、目黒不動尊の狛犬が造られたのは江戸時代で、まだ大鳥神社がこの境内地にあった時代です。
そんなわけで、目黒のお犬さん、かわいい顔をしてはいますが、もしかしたら大鳥神社=ヤマトタケルの守護獣、つまり狼という意味もあるかもしれませんね。

これはあくまで推測なので、都市伝説とか歴史ミステリーの感覚でご理解くださいませ。

ちなみに、瀧泉寺様に取材したところ、「”目黒不動明王さまのお使い”だからということにしております」とのコメントをいただいております。

ほかにも、うわさ話としては、目黒不動のご本尊がじつはヤマトタケルの像なんじゃないか、ということも聞いたことがありますが、これもまだ鵜呑みにはできないと思います(このへん追ってはいますがまた超ややこしいので省略)。
なんせ本尊は御簾の奥で見えませんのでなんとも言えません。
これもまた歴史ミステリーの一つということで、謎を楽しむといたしましょうか。


謎が解ける日はくるんでしょうか……?