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死者の地・恐山で温泉に入る

温泉と寺や神社のつながりを書いていましたけど、

自分が行ったことあるお寺で、強烈に温泉の印象が強かったのが、恐山です。

2010年撮影。強酸性の湯でビリビリきます

夏の恐山といえば、イタコによる降霊のシーズンですね。死者の霊魂が集まる場所として知られ、映画やテレビで見た人も多いでしょう。

地蔵の石仏に風車という有名な風景を写真に撮って、帰ってしまいがちですが、

じつは、境内にある温泉がおすすめ!

これは忘れずに入ったほうがいいです!

風車の写真とか撮ってる場合じゃない(いや撮ってもいいけど)。

岩場のなかにある境内は不思議な光景

ぼくが訪れたときは、時間の都合もあって、足だけ浸かったのですが、それでもすごかった。

白濁した湯に、足をつけた瞬間、「がび~ん」と強烈な感触がありましたね。

温度が高めで強酸性の成分なので、刺激が強いのは確かです。気持ちとしては、なんだか足先からぎゅう~っと恐山のエキス(笑)が沁み込んでくるようでした。たんに歩き疲れていたから、というのもありますけどね、足を浸けるだけで元気になりました。

「土地の寺社を参拝して、土地のものを食べて、土地の温泉に入ってはじめてその土地のパワーが得られる」

ということを、昔スピリチュアルにハマっていた友人が言っていたのを思い出しました。

ぼく自身は、パワーがどうこうという話はそんなに深入りしないほうですが、まあたしかに、知らない土地の旅を120%味わうには、ただ写真を撮る視覚体験だけでなく、味覚、嗅覚、触覚など、五感をフル活用して体感するのがいいですよね。

温泉が自然に染み出しています

恐山の温泉、脱衣所は簡素なもので、外から覗こうと思えば覗けてしまうくらいのものなので、女性の方はやはり足湯にとどめるくらいがいいかもしれません。

男湯、女湯と分かれていますがまあこんな感じです

恐山というのは、あの地域、青森県の下北半島の北端にある活火山の名前のこと。

お寺の名前は、菩提寺といいます。現在は曹洞宗ですが、慈覚大師・円仁の創建と伝わるのでもともとは天台宗なのでしょう。

恐山菩提寺。本尊は地蔵菩薩

ここは、火山活動による岩場と神秘的な湖の風景が広がっていて、この世とは思えない光景です。

寺山修司の映画「田園に死す」などで、おどろおどろしいイメージが定着してまして、ぼくもそういうのがけっこう好きなんですけど、実際行ってみると、すこし印象がちがいました。

北国の夏らしいさわやかな空気で、湖は静かで、とても心地の良い晴れ晴れとした空間に感じましたね。

まあ、天気や自分の体調にもよるのでしょうが、そんなに暗いイメージはありませんでした。

その夜に泊まった薬研温泉の宿のほうがよっぽど怖かった(かっぱ伝説のある山間の宿)。

次回行く機会があれば、温泉に全身ゆっくり浸かってみたいと思います!

「霊場アイス」(笑)こういうのが旅気分を高めます。今もあるんでしょうか

---おしらせ---

宮澤やすみも出演

活動弁士・山内菜々子による活動写真上映

【サイレント映画の夜】

8月13日(月)18:30開場 19:00開演

今再注目されている、サイレント映画。

弁士の語りと三味線の生演奏で、ライブ感たっぷりに上演します。

上演作品

『血と砂』

1922年アメリカ

『大当たり空の円タク』

1932年日本

宮澤やすみの小唄コーナーもあります

●会場 喫茶茶会記(東京・四谷三丁目)

●料金 1800円(1ドリンク付き)

●出演

山内菜々子(活動写真弁士)

宮澤やすみ(三味線)

●詳細

http://gekkasha.modalbeats.com/?eid=955932