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巨石と滝の霊場・立山「千巌渓」
富山県、立山の旅レポ最終回です。前回ご紹介した大岩山日石寺は、巨岩に彫った不動明王がすごかったのですが、境内横の奥の院がまた大変な光景でした。
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/251fb1c75695cf32736c29021f80452d.jpg)
巨石と滝と苔の聖地でした
境内横を流れる大岩川は、巨石を削るように流れていて、「千巌渓」という渓谷を作っています。
遊歩道になっているので、気軽に一歩入ってみると、とたんに
ドドドーッ
というすさまじい激流の轟音。
少し歩くと、目の前に現れたのは、荒れ狂うような激しい滝の姿。
近づくと、あたりは水煙がたなびき、地響きのような音が腹に響きます。
遊歩道といえども滝の眼前です。あたりは岩場。苔でおおわれていて、すべりやすい。
「これ、一歩滑ったら、死ぬな……」
もうね、マイナスイオンだとか”心洗われる”とかいうレベルじゃないです。
かるく死の恐怖を感じますが、昔の山岳修行の人たちはこれくらいの厳しさを求めてたんじゃないですかね。怖いながらも、その先を見てみたいという、引き込まれるような思いに駆られるんですね。
ドキドキしながら、奥の院まで行ってみることにしました。
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/e02249824c182976153e8cf5c9a809ac.jpg)
最初の滝を上から見てますがゾクゾクします
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/066847baa00f68b2145abfd07c7add44.jpg)
水の勢いがわかるでしょうか
いや実はね、この日は台風が通り過ぎた翌日だったもので、水量が増しに増していたんですね。
それで凶暴なまでの滝の様子なのでした。マジでちょっと危なかったです。ふだんはここまでじゃないと思います。
奥に進むと、巨岩に洞窟のような大きな穴が開いていて、そこが奥の院でした。昔は山岳修行者が籠ったんでしょうか。何体かの石仏と、行基菩薩が祀られていました。
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/32e7d1a234c9666f21828bd20beb544c.jpg)
行基を祀る洞窟
その付近にも、巨岩の間をすり抜けるように大小の滝が流れ、上の方の広いところでは清水がゆったり流れ、その様子はこの世のものとは思えない感じでした。
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/63d2c0d013deefc174ef1b41bb187583.jpg)
「足を踏み入れてはいけないところに来ちゃった感」が半端ない
日石寺HPによると、
「数多くの岩石が自然に配置され、それを縫って清水が流れています。そして至る所に瀧を作り、白雲の崩れる如く、白竜の躍る如く飛沫を上げています」
とあります。いやホントそのとおりで、まさに白竜のごとき滝の数々でした。
そして、最終ポイントにあったのは、ぶくぶくと奇怪な姿に太った巨木。ウネウネと枝を広げて、山の生命力をぜんぶ吸い上げてる感じです。
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/7879dca9f2224950d498a3280d2734e2.jpg)
動画より。岩の隙間に落ちる激流
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/ad00e4d4a7b4f34b6489c04de4898dcb.jpg)
動画より。上に行くとふっとゆるやかな流れに
これらは、写真では到底お伝えできないので、動画を貼っておきます。
でもこの光景は、自分の眼で見て身体で体感したほうがいいですね。いつか行ってみてください。
(参考)
真言密宗大本山 大岩山日石寺
http://ooiwasan.com/home.html
---おしらせ---
本コラム著者・宮澤やすみ出演
【小唄一本勝負】
11月15日(木)19:00開場 19:30開演
神楽坂キイトス茶房にて
”歌う神仏研究家”で神楽坂の小唄師範・宮澤やすみが、
小唄師範10周年を記念して独演会を開催。
初心者向けに気軽なトークを交えて、10年間の活動で
培った小唄の魅力を存分にお届けします。
昭和の雰囲気漂う人気カフェでの開催。くつろいで楽しめます。
詳細は↓
http://yasumimiyazawa.com/koutaippon.html
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/251fb1c75695cf32736c29021f80452d.jpg)
巨石と滝と苔の聖地でした
境内横を流れる大岩川は、巨石を削るように流れていて、「千巌渓」という渓谷を作っています。
遊歩道になっているので、気軽に一歩入ってみると、とたんに
ドドドーッ
というすさまじい激流の轟音。
少し歩くと、目の前に現れたのは、荒れ狂うような激しい滝の姿。
近づくと、あたりは水煙がたなびき、地響きのような音が腹に響きます。
遊歩道といえども滝の眼前です。あたりは岩場。苔でおおわれていて、すべりやすい。
「これ、一歩滑ったら、死ぬな……」
もうね、マイナスイオンだとか”心洗われる”とかいうレベルじゃないです。
かるく死の恐怖を感じますが、昔の山岳修行の人たちはこれくらいの厳しさを求めてたんじゃないですかね。怖いながらも、その先を見てみたいという、引き込まれるような思いに駆られるんですね。
ドキドキしながら、奥の院まで行ってみることにしました。
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/e02249824c182976153e8cf5c9a809ac.jpg)
最初の滝を上から見てますがゾクゾクします
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/066847baa00f68b2145abfd07c7add44.jpg)
水の勢いがわかるでしょうか
いや実はね、この日は台風が通り過ぎた翌日だったもので、水量が増しに増していたんですね。
それで凶暴なまでの滝の様子なのでした。マジでちょっと危なかったです。ふだんはここまでじゃないと思います。
奥に進むと、巨岩に洞窟のような大きな穴が開いていて、そこが奥の院でした。昔は山岳修行者が籠ったんでしょうか。何体かの石仏と、行基菩薩が祀られていました。
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/32e7d1a234c9666f21828bd20beb544c.jpg)
行基を祀る洞窟
その付近にも、巨岩の間をすり抜けるように大小の滝が流れ、上の方の広いところでは清水がゆったり流れ、その様子はこの世のものとは思えない感じでした。
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/63d2c0d013deefc174ef1b41bb187583.jpg)
「足を踏み入れてはいけないところに来ちゃった感」が半端ない
日石寺HPによると、
「数多くの岩石が自然に配置され、それを縫って清水が流れています。そして至る所に瀧を作り、白雲の崩れる如く、白竜の躍る如く飛沫を上げています」
とあります。いやホントそのとおりで、まさに白竜のごとき滝の数々でした。
そして、最終ポイントにあったのは、ぶくぶくと奇怪な姿に太った巨木。ウネウネと枝を広げて、山の生命力をぜんぶ吸い上げてる感じです。
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/7879dca9f2224950d498a3280d2734e2.jpg)
動画より。岩の隙間に落ちる激流
![](https://www.butuzou-world.com/wp-content/uploads/2018/11/ad00e4d4a7b4f34b6489c04de4898dcb.jpg)
動画より。上に行くとふっとゆるやかな流れに
これらは、写真では到底お伝えできないので、動画を貼っておきます。
でもこの光景は、自分の眼で見て身体で体感したほうがいいですね。いつか行ってみてください。
(参考)
真言密宗大本山 大岩山日石寺
http://ooiwasan.com/home.html
---おしらせ---
本コラム著者・宮澤やすみ出演
【小唄一本勝負】
11月15日(木)19:00開場 19:30開演
神楽坂キイトス茶房にて
”歌う神仏研究家”で神楽坂の小唄師範・宮澤やすみが、
小唄師範10周年を記念して独演会を開催。
初心者向けに気軽なトークを交えて、10年間の活動で
培った小唄の魅力を存分にお届けします。
昭和の雰囲気漂う人気カフェでの開催。くつろいで楽しめます。
詳細は↓
http://yasumimiyazawa.com/koutaippon.html