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仏像のイマジネーションが書かせたこんな作品

都心の表参道にあるイスムの仏像ショップ。たくさんの仏像に囲まれる体験は特別な高揚感があって、イマジネーションが掻き立てられます。そこから生まれたものがいくつもありまして。


たくさんのお客さんが仏像ライブに集結

ぼくはこのお店のオープン当初から何度もおじゃましていて、
この場所で、イスムの仏像をテーマにした「仏像ライブ」をやっていたのでした。
毎回ひとつのイスム仏像をテーマに、トークとライブをやるというイベントで、ぼくがホスト役として出演したのです。
ぼくのバンドメンバーも一緒に出て、そこから仏像バンド「宮澤やすみ and The Buttz(ザ・ブッツ)」が形作られたのでした。


イスム仏像を手に解説

いつも驚くほど多くのお客さんがいらしてくださいまして、ぼくとメンバーの仏像トークで仏像の知識を深めてもらい、ライブで仏像の楽しさを共有しました。
ときには、「仏像クイズ」で当選者に素敵なプレゼントも、なんて企画もやりましたね。


「仏像クイズ」ではけっこういいプレゼントもあった

毎回テーマとなった仏像をもとに新曲を書くのがミッションでしたが、

たとえば、阿修羅を主役にした回では、戦争の神の哀しいエピソードからバラード「Ash-La La La(アシュラララ)」という楽曲が生まれ、
十二神将の伐折羅を主役にした回では、その激しい出で立ちから「邪悪の守護神」というメタル調の曲が生まれました。


イスム伐折羅(販売終了)、これをイメージした曲はかなりハード!

円成寺ゆかりの大日如来をテーマにした回で書いたのは「Great Sunshine Boy」という曲。あの大日如来って、顔つきが少年ぽいのでこんなタイトルになっちゃいました。これは若い運慶の気持も織り込んだロックなんですけど、

年甲斐もなくこういう曲調を書いて歌ったのは、こうした仏像をイメージしたからなんですよね。


宮澤やすみ and The Buttz初期メンバー

如意輪観音をイメージした曲は落ち着いたボサノバ調だし。仏像によって曲調も変わるわけです。

これだけ書いたんだから、と作ったのが我々の1stアルバム『Ash-La La La』です。
イスム仏像ライブがなければ、このアルバムは出来ていなかったし、仏像を歌うバンド「宮澤やすみ and The Buttz」も存在しませんでした。

イスムさんには本当に感謝しています。


筆者の仏像系作品2つ。大日如来から生まれたといっても過言ではない?

ぼくらも少しだけ年を取って、少し大人の楽曲も演奏しているので、たとえばアコースティック編成のライブなんか、またどうでしょう?
ドリンク片手に立席で気軽に、仏像好きが集まって、交流を深めるきっかけを作れたらうれしいです。

こんど曲を書くとしたら、「東寺展」がテーマかな?
かなりおどろおどろしい密教仏が登場するから、曲を書くとしたらやっぱりメタル系になったりして(笑)

というか、そもそも使う楽器は三味線なんだけどね(笑) そこからしてもうおかしいですね。


ドラム、三味線、ベースという編成でどんな音が出るのか?

参考まで、あの時作った「Great Sunshine Boy」は動画もアップされてます。
ご住職もノリノリ(笑)……かな? ご注目!

---おしらせ---

本コラム著者・宮澤やすみ出演

”仏像バンド”宮澤やすみ and The Buttzと行く
【目黒寺社さんぽ&フラワーパーティ】
目黒は江戸の裏鬼門。
謎めく仏像スポット・目黒の秘仏を特別に拝観します。
さらに「花祭り」ならぬ「フラワーパーティ」で仏像ファンの
交流も。ブツトーク&ライブで盛り上がりましょう。

4月6日(土)14時集合
詳細は、

http://yasumimiyazawa.com/buttz/flowerparty.html