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注目の「バンド系仏像」仏像界の音楽神たち

ここ数日、都内は異例の猛暑だったんですが、冷房で身体が冷え、コンビニで熱いタンメンを買ってしまった宮澤やすみです。
最近は自分のバンドの音楽制作で、ず~っと仕事場に籠っておりまして、世の中の動きに疎くなっている今日この頃です。

さて、仏像の世界もけっこう音楽とのつながりがあるようで、今日ご紹介するのは4人編成の「バンド系仏像」さんたちです。


有名な阿修羅や五部浄もいる二十八部衆。今回はその後列に注目(東京・塩船観音寺で許可を得て撮影)

たとえば奈良の興福寺には、有名な阿修羅がいるんですけども、その阿修羅さんは「八部衆」という8種族の神グループの一員です。このグループのうちじつに4神が音楽関係なんですよね。

そのラインナップは、

●緊那羅(きんなら)
半神半獣で歌がうまいとされる。仏像界のヴォーカリスト
●摩睺羅伽(まごらか)
蛇をモチーフにした音楽神。琵琶や笛や太鼓をもったりいろいろ
●乾闥婆(けんだつば)
酒と音楽の神、帝釈天に仕える。グルメなプロデューサーか?
●畢婆迦羅(ひばから)
興福寺では横笛を吹くとされるが、琵琶を持つ姿もある

です(興福寺での例です)。
これに、
●迦楼羅(かるら)
インドの神鳥が原型で、笛を吹く姿で表されることもある

加わると5神。
どんな音を出すんでしょうね。
緊那羅がヴォーカリストで、ドラマーに琵琶ギタリスト、ホーンセクション(管楽器)もメンバーにいるから、バンドが出す音はソウルやファンク系なんでしょうか。
ファンキーなリズムに、思わず腰が動いちゃう。そんな楽しい音を聴かせてほしいです。


後列左から摩睺羅伽、乾闥婆、迦楼羅。畢婆迦羅は前列に、緊那羅は離れた位置に立っている

それにしても、仏法の守護神(護法善神)が音楽神だというのが興味深いです。

音楽の力で、魔物たちもゴキゲンになってみんな仲良くなる、そんな効果があるのでしょうか。
やっぱり音楽の力ってスゴイものがあるんですよ、きっと。

興福寺になかなか行けないという方もだいじょうぶ。
彼ら「バンド系仏像」は、各地の千手観音菩薩を本尊とするお堂にもいるんです。
千手観音の周囲には二十八部衆という眷属が取り巻きますが、そのなかのメンバーに彼らがいます。

主だったお寺でいうと、京都の三十三間堂、清水寺なんかがすぐ思い出されます。

都内だと、清水寺信仰の流れを汲む上野の寛永寺清水観音堂、青梅の塩船観音寺などは、ご本尊が千手観音さんで、二十八部衆もフルラインナップ揃う。
そのなかに楽器をもった仏像がいますが。これが先ほどの音楽神グループすなわち「バンド系仏像」なんですね。
このほかに「大弁功徳天(吉祥天)」というのもいるんですけど、これが弁才天と混同されて琵琶をもったりしてますから、なにしろにぎやかな音楽を奏でているのでしょう。

あと、仏像はよく怪獣になぞらえられますけど、この音楽神グループもやはり怪獣顔でして(名前で検索したら興福寺の像とか画像出ます)、しかもヒーローを悩ませるようなごついのではなく、どこかユーモラスなドジっ子怪獣、という感じなんですよね。
この愛らしいキャラクターはもっと注目されていいと思うのですが、いかがでしょうか。

僕のバンド「The Buttz(ザ・ブッツ)」も、彼らにあやかってファンキーな仏像グルーヴを紡ぎ出していきたいと思います。


ずらり並ぶ二十八部衆。こうした脇役ブツもいい味出してます

---おしらせ---

本コラム著者・宮澤やすみ出演

【復活!! 仏像ライブ】
7月27日(土)13時/15時 各回先着25名限定 入場無料
イスム表参道店にて
出演:宮澤やすみ and The Buttz

宮澤やすみ氏率いる仏像バンド、THE BUTTZ(ザ・ブッツ)の仏像ライブ。
仏像トークと新作仏像ソングのミニライブです。
仏像ショップ・イスム表参道店に4年ぶりに復活!

詳細はWEBサイト
http://www.isumu.jp/info-contents/B-live2019/