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第247回 「聖徳太子と法隆寺」圧巻の百済&救世観音
”最初見たときは、実物が展示されてるのかな?と思ったほど……”
神仏研究家・音楽家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。
こんにちは。コロナ禍で中止になっていた早稲田大学オープンカレッジの講座が再開し、ひさしぶりの長時間ひとりトークの感覚が戻らないでいる宮澤やすみです。1年以上、人前でしゃべってませんでしたからね。
そんな中、東京国立博物館 平成館では特別展「聖徳太子と法隆寺」が開幕。報道内覧会に行ってきました。
それに合わせて話題になっているのが、平成館1階のガイダンスルーム(平成館に入った右側のところ)にある、「8K文化財」映像展示です。
撮影禁止だったのでそのようすは掲載できませんが、これは必見です。
今回の取材は仏像仲間たちと一緒でした。左から仏像大好き芸人・みほとけ、仏像大好きアナウンサー・久保沙里菜、仏像イラストレーター・田中ひろみ、そして私・宮澤やすみ(敬称略)
最新3D技術で、立体的に見せる映像。最初見たときは、実物が展示されてるのかな?と思ったほど。
あの法隆寺の秘仏・救世観音と百済観音の二体が、精緻な映像で眼前に現れます。
お堂では絶対に不可能な、近接距離での超どアップ映像や、ほかにもさまざまな角度から「なめるような見方」で両仏像をじっくり鑑賞できました。
これはテレビモニターでの8K映像。これでも充分迫真の映像ですが、その奥の立体映像がすごかったです
「8K文化財」は、NHKと東京国立博物館の共同プロジェクトで、文化財を超高精細な3DCGで写し取ったもの。
”3Dスキャナーによって得られた形状データに、数百枚の高解像度画像を組み合わせて構築された3次元映像で、まるで実物がそこにあるかのような鑑賞体験が可能となります。”(NHKホームページより引用)
このプロジェクトは、一般の仏像ファンにはうれしいものです。
日頃見ることができない秘仏や、秘仏でなくても、近づいて細部を観ることができない仏像を、遠慮なくまじまじと見ることができるというわけです。
以前この連載で、東京藝術大学の「クローン文化財」も紹介しましたが、3Dスキャンの技術が発達したおかげで、原本を傷つけることなく、我々一般愛好家が気軽に文化財を観ることができるようになってきました。
現物は神聖な信仰対象として安置しておきながら、鑑賞はクローン文化財で行えるというわけです。
原本の維持と展示研究の材料活用という二つの側面が同時に実現できるので、これから重宝することと思います。
法隆寺金堂釈迦三尊像も、クローン文化財であればこうして記念撮影もしやすいのです。バンド「ザ・ブッツ」メンバー・Mr. tsubaking氏と私
立体映像は撮影不可でしたが、TVモニターでの映像でもすばらしいものでした。
超どアップのお顔は、8K映像ならではの迫りくるものがありました。
国宝の観音像と見つめ合う?久保沙里菜さん
同行した久保沙里菜さん(仏像大好きフリーアナウンサー)のコメントです
「まるでそこに観音様がいるかのような臨場感でした!
普段接近できないようなところまで見ることができるので嬉しいような良い意味で恥ずかしいような気持ちになってドキドキしました!」
それでは聴いてください。
ベル&セバスチャンで「Is It Wicked Not to Care?」
8Kプロジェクトについて(NHKのイベント・インフォメーション):
https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0344948/index.html
■聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」
(東京展)
東京国立博物館 平成館
2021年7月13日(火)~9月5日(日)
9:30~17:00
月曜休館
※ただし、8月9日(月・休)は開館し、8月10日(火)は本展のみ休館
詳細は、公式サイト
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/horyuji2021/
(おしらせ)本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報
1.
宮澤やすみ演奏&主演「The Reflex」ミュージックビデオ公開しました。
↓↓
宮澤やすみYoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/YasumiMiyazawa/
2.
宮澤やすみソロアルバム発売中
『SHAMISEN DYSTOPIA シャミセン・ディストピア』
購入は「やすみ直販」で
http://yasumimiyazawa.com/direct.html
(ネット決済のほか、銀行振込、郵便振替も対応)
宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m
神仏研究家・音楽家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。
こんにちは。コロナ禍で中止になっていた早稲田大学オープンカレッジの講座が再開し、ひさしぶりの長時間ひとりトークの感覚が戻らないでいる宮澤やすみです。1年以上、人前でしゃべってませんでしたからね。
そんな中、東京国立博物館 平成館では特別展「聖徳太子と法隆寺」が開幕。報道内覧会に行ってきました。
それに合わせて話題になっているのが、平成館1階のガイダンスルーム(平成館に入った右側のところ)にある、「8K文化財」映像展示です。
撮影禁止だったのでそのようすは掲載できませんが、これは必見です。
今回の取材は仏像仲間たちと一緒でした。左から仏像大好き芸人・みほとけ、仏像大好きアナウンサー・久保沙里菜、仏像イラストレーター・田中ひろみ、そして私・宮澤やすみ(敬称略)
最新3D技術で、立体的に見せる映像。最初見たときは、実物が展示されてるのかな?と思ったほど。
あの法隆寺の秘仏・救世観音と百済観音の二体が、精緻な映像で眼前に現れます。
お堂では絶対に不可能な、近接距離での超どアップ映像や、ほかにもさまざまな角度から「なめるような見方」で両仏像をじっくり鑑賞できました。
これはテレビモニターでの8K映像。これでも充分迫真の映像ですが、その奥の立体映像がすごかったです
「8K文化財」は、NHKと東京国立博物館の共同プロジェクトで、文化財を超高精細な3DCGで写し取ったもの。
”3Dスキャナーによって得られた形状データに、数百枚の高解像度画像を組み合わせて構築された3次元映像で、まるで実物がそこにあるかのような鑑賞体験が可能となります。”(NHKホームページより引用)
このプロジェクトは、一般の仏像ファンにはうれしいものです。
日頃見ることができない秘仏や、秘仏でなくても、近づいて細部を観ることができない仏像を、遠慮なくまじまじと見ることができるというわけです。
以前この連載で、東京藝術大学の「クローン文化財」も紹介しましたが、3Dスキャンの技術が発達したおかげで、原本を傷つけることなく、我々一般愛好家が気軽に文化財を観ることができるようになってきました。
現物は神聖な信仰対象として安置しておきながら、鑑賞はクローン文化財で行えるというわけです。
原本の維持と展示研究の材料活用という二つの側面が同時に実現できるので、これから重宝することと思います。
法隆寺金堂釈迦三尊像も、クローン文化財であればこうして記念撮影もしやすいのです。バンド「ザ・ブッツ」メンバー・Mr. tsubaking氏と私
立体映像は撮影不可でしたが、TVモニターでの映像でもすばらしいものでした。
超どアップのお顔は、8K映像ならではの迫りくるものがありました。
国宝の観音像と見つめ合う?久保沙里菜さん
同行した久保沙里菜さん(仏像大好きフリーアナウンサー)のコメントです
「まるでそこに観音様がいるかのような臨場感でした!
普段接近できないようなところまで見ることができるので嬉しいような良い意味で恥ずかしいような気持ちになってドキドキしました!」
それでは聴いてください。
ベル&セバスチャンで「Is It Wicked Not to Care?」
8Kプロジェクトについて(NHKのイベント・インフォメーション):
https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0344948/index.html
■聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」
(東京展)
東京国立博物館 平成館
2021年7月13日(火)~9月5日(日)
9:30~17:00
月曜休館
※ただし、8月9日(月・休)は開館し、8月10日(火)は本展のみ休館
詳細は、公式サイト
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/horyuji2021/
(おしらせ)本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報
1.
宮澤やすみ演奏&主演「The Reflex」ミュージックビデオ公開しました。
↓↓
宮澤やすみYoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/YasumiMiyazawa/
2.
宮澤やすみソロアルバム発売中
『SHAMISEN DYSTOPIA シャミセン・ディストピア』
購入は「やすみ直販」で
http://yasumimiyazawa.com/direct.html
(ネット決済のほか、銀行振込、郵便振替も対応)
宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m