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第265回 観光とくらしと信仰が息づく街・佐原

”小さな薬師堂や石仏が住宅地の一角に守られていました……”
神仏研究家・音楽家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。今月から私にしてはめずらしく出演が続く宮澤やすみです。年末は毎週どこかで三味線を弾き、歌っています。

さて、ここ数回にわたって、千葉県の佐原(さわら)の荘厳寺・十一面観音菩薩立像をご紹介しました。

ここ佐原の地をもう少し歩いてみましょう。

荘厳寺は佐原の水郷地区から少しだけ離れた(といっても徒歩圏内)丘の上にあり、その山肌に村社である諏訪神社があります。


佐原の諏訪神社

急な石段の途中には苔むした鳥居や摂社が独特の雰囲気を醸し出しています。



すぐ下はふつうの住宅地なのですが、ここだけ別世界のような異空間のような雰囲気でした

佐原は伊能忠敬(江戸時代に日本全図を作った人)が暮らした場所としても有名です。


伊能忠敬像

丘を降りると観光スポットとして有名な水郷地区が広がり、小野川を舟下りなど楽しめます。
映画のセットのような街並みがいいですね。


こんどは観光船に乗ってみたい水郷の風景

旧佐原市(現在は合併して香取市佐原)の案内によると、

「佐原は、下利根付第一繁盛の地なり」

とのこと。さらに、

「米穀諸荷物の揚げさげ、旅人の船(中略)先をあらそい、両岸の狭きをうらみ、誠に、水陸往来の群集、昼夜止む時なし」

とあります。川の水面はかなりの舟がひしめき合っていたようで、
一大商業都市として栄えた当時の賑わいが想像されます。
現在でも、豪華な「佐原まつり」が続いています。とても大きな山車が出て、佐原囃子(県指定無形民俗文化財)とともに盛り上がります。


佐原名物のうなぎ。サクフワの焼き加減、濃すぎないさっぱりタレ、最高にうまかったです。また食べたい。老舗が何軒もあって味を競っています

そんな観光地でありながら、地元のくらしと密着していて、小さな薬師堂や石仏が住宅地の一角に守られていました。


水郷の家並みの隙間にある薬師堂。眼病予防のご利益があるとか。横にある縦長の倉庫に「佐原まつり」の山車が格納されている


その隣にある観音堂には、素朴な石の如意輪観音と庚申塔

観光とくらしが密着し、地元の人の素朴な信仰を感じるとても良い街でした。


それでは聴いてください。
Winkで「愛が止まらない~Turn it Into Love~」。



(参考)
旅なび!佐原
http://www.suigo-sawara.ne.jp/



(おしらせ)本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報
1.
宮澤やすみソロライブ「ひとりワロス」
2022/1/8(土)18:00開演
上野広小路/御徒町 ワロスロード・カフェ
懐かし昭和ポップスのカバーと江戸の小唄を、ゆるりと
感染防止対策準拠。飛沫の飛ばないとても静かなライブで疲れを癒してください



2.
新作MV公開「欣喜雀躍」宮澤やすみ アンド・ザ・ブッツ


宮澤やすみYoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/YasumiMiyazawa/

3.
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『SHAMISEN DYSTOPIA シャミセン・ディストピア』
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宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m