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第327回 出し惜しみなしの仏像展示 特別展「東福寺」

”久しぶりに仏像に圧倒される、ブツヨク(仏浴)体験ができ--”
音楽家で神仏研究家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。今週は「仏像ロック」と「昭和モダン流行歌」というまったく異なる世界観の出演が連続し、頭がこんがらがっている宮澤やすみです。

さて、しばらく神社の話が続いたので、今回は直球ストレートで仏像の話題です。

東京国立博物館で開催中の特別展「東福寺」に行ってきました。


5月7日まで東京国立博物館平成館。10月7日から京都国立博物館でも開催

結論からいって、仏像ファンは行ったほうがいいです。
見上げるほどの大きさ、圧倒的迫力の天部がカッコよすぎて、何度も見返しました。
この像の姿は、チラシやオフィシャルサイトに一切出ていないので、現場で見るしかありません(読売新聞のネット記事に小さく出てますけど)。
とにかく、久しぶりに仏像に圧倒される、ブツヨク(仏浴)体験ができました。

その大きな天部の本尊だったという本尊は、像高7.5メートルの木造大仏でした。
明治に焼失したのですが、かろうじて残った左手と連弁が展示されていて、それらは撮影可能です。
手だけでも巨大です。


高さ2メートルを超す仏手。東福寺の創建当初は七堂伽藍に巨大仏像が並び「新大仏寺」と呼ばれたそう

このほか、雪舟に影響を与えたともいわれる画僧・明兆による五百羅漢図が面白いです。
解説がマンガ仕立てになっていて、図を切り取って吹き出しのセリフを付けてるんですけど、斬新な展示だなと思いました。
今まで絵画作品をスルーしていた人も、これなら引き込まれると思います。


グッズ売り場にて。マンガ風の五百羅漢はトートバッグになっている

東福寺といえば、紅葉の時期の大混雑が思い出され、個人的にはあんまりわざわざ行こうと思わないお寺(スミマセン)のひとつですが、大伽藍にこんなにすごい寺宝があったこと、思い知らされました。


大混雑の紅葉風景もここなら余裕? ここも撮影OK

 
それでは聴いてください。
クイーンで「手をとりあって」。



特別展「東福寺」
2023年3月7日~5月7日
東京国立博物館 平成館

(巡回)10月7日~京都国立博物館
詳細:https://tofukuji2023.jp


---おしらせ---

本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報

1.
【渋谷花街円山町の面影】
4月8日(土曜)18:30〜
かつて花街だった渋谷・円山町に思いを馳せてBunkamura近く大人の渋谷、松濤の地域交流センター大向で宮澤やすみが円山芸者小糸姐さん(芸歴75年!)と共演します。お囃子も入ります。入場無料、予約不要。
ご町内の底力発揮で貴重なイベントです。
詳細は↓
http://yasumimiyazawa.com/live.html


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雅楽の笙や篳篥も入った独特のサウンドで、「聴いたことないけど、どこか懐かしい」大人むけのロックです

 収録曲:
 1.Fantastic Dystopia
 2.一木造
 3.Shami on The Water
 4.川のほとりで
 5.Benzai-Tennyo
 6.Black Etenraku
 7.北斗星
 8.いけるとこまで
 ほか、付録CDにボーナストラック




宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m