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第345回 夏休みは博物館で 考古展示室のかわいいハニワたち

”私の個人的お気に入りナンバーワンがこちら--”
音楽家で神仏研究家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。ようやくTikTokを始めてみた宮澤やすみです。よかったら検索してみてください。

そんな中、今年の夏はあまりに暑く、こういう時は博物館で過ごすというのはいかがでしょうか。

たとえば東京国立博物館、常設展示は人も少なく落ち着いて過ごせます。涼しいですしね。

仏像ももちろんいいけど今回は平成館の考古展示室の紹介です。
ここに私のお気に入りのコがいまして、特別展を見た帰りにちょっと寄っていくと気分がいいんですよね。


縄文展示より、土偶ならぬ「岩偶」。石を加工して作る

縄文、弥生コーナーだけでもかなり充実。そこを抜けると古墳時代のハニワコーナーが。


《埴輪 琴を弾く男子》古墳時代 6世紀。背後にいる猪もカワイイ

琴を弾く男子は、よく見ると頭部と顔に朱の線が描かれています。顔の朱は入墨を表しているんでしょうか。
古い時代の琴は音楽を楽しむというより、神事に用いられていたそうですから、なにか神聖な意味があったと思われます。
「ポロン♪ こんなお告げが出ました」
とやっているようですね。

で、私の個人的お気に入りナンバーワンがこちら。


《埴輪 鍬を担ぐ男子》古墳時代 6世紀

この満面の笑顔! 胸に当てた手をみて!
スヌーピーに出てくるチャーリーブラウンみたいなので、勝手に「チャーリー」と呼んでいます。
ハニワのチャーリー。
肩にちょろんとくっついているものが鍬(くわ)で、この埴輪は農民の姿と思われます。
とんがった頭は菅笠(すげがさ)をかぶったもの。
それでも、大きなイヤリングなんか付けちゃって、おしゃれですね。



ともかくこの口元が最高じゃありませんか。ニカッと笑って
「ちっちゃいことは気にすんな」
と言っているみたいです。

なお、展示内容は時々変更されるのでご注意ください。

次回は仏像展示室にまいりましょう。
 
それでは聴いてください。
カーディガンズで「トラヴェリング・ウィズ・チャーリー(Traveling with Charley)」。




---おしらせ---

本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報

1.
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 1.Fantastic Dystopia
 2.一木造
 3.Shami on The Water
 4.川のほとりで
 5.Benzai-Tennyo
 6.Black Etenraku
 7.北斗星
 8.いけるとこまで
 ほか、付録CDにボーナストラック




宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m