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第368回 室生寺の龍神信仰と龍穴神社
”そのずっと先に龍穴があって、室生寺境内にいながら参拝できるという--”
音楽家で神仏研究家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。
こんにちは。この連載にもよく出ている仏像好きアナウンサー・久保沙里菜さんの結婚式に参列してきた宮澤やすみです。東京・増上寺で阿弥陀如来を前にしての仏前結婚式でした。さすが我が仏友。おめでとう。
そんな中、今年は辰年。
つまり龍の年ということで、前回は長谷寺の龍王を紹介しました。
長谷寺の次は、やはり室生寺もはずせませんね。
紅葉まっさかりの室生寺。2012年撮影
しかも、室生寺こそ龍とかかわりの深いお寺であります。
室生寺夜のライトアップ。石段のジグザグの光は龍をイメージしたもの
室生寺からさらに1kmくらい山道をいくとあるのが、室生龍穴神社。
この室生の地には、龍穴に棲むという龍神の伝説があり、天候を左右する神として崇敬されました。
その龍神がいるという龍穴も残っており、室生龍穴神社の奥宮として参拝できます。
室生龍穴神社の境内
ぼくも一度、テレビ番組のロケで行かせてもらい(下記リンク)実際に見ました。
深い山を清流の音を聞きながら進むと、急な崖が見え、岩肌に思ったより大きな洞窟が口を開いていました。
そこにしめ縄が掛けられていて(どうやってかけたんだろう)、たしかに暗く深い穴から何か出てきそうな、神秘的な感じがしました。
深い谷の反対側から龍穴がみえる
室生はそうした龍穴信仰がベースにあって、のちに開創された室生寺は室生龍穴神社の神宮寺といった意味合いもあるそうです。
じつは、室生寺境内、金堂の右側に龍穴遥拝の拝殿があるのをご存知でしょうか。
仏像好きだと金堂でテンション上がり、左側の五重塔へ進んでしまいますが、ここで一歩立ち止まって、反対側に視線をやることをお勧めします。
かわいらしい軍荼利明王石仏と、小さな天神社。天神社の脇にある「天神杉」はあまりにも巨大で畏怖の念を抱く
拝殿の近くに石仏の軍荼利明王もあって、その先にとても小さな天神社もあります。
そのずっと先に龍穴があって、室生寺境内にいながら参拝できるというわけなんですね。
それでは聴いてください。
ザ・ブッツで「いけるとこまで(As You Can)」。
(過去記事)
室生寺の十一面さん
(女優の相武紗季さんと室生寺ロケ)
https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20170114-2/
--おしらせ---
本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報
1.
■■宮澤やすみ ちいさなソロライブ■■
【疲れた身体に チルやすみ】
ちいさなバーで、夕暮れ時にまったりと
疲れを癒す、心地よい三味線の音と歌。
三味線好きな方は至近距離でお聴きいただけるこの機会お見逃しなく。
会場はシックなバー。お茶やお酒とともにくつろいでお過ごしください。
2024年2月3日(土)
17:30開場 18;00開演
池袋ロワンディシー
詳細 http://yasumimiyazawa.com/live.html
2.
仏像や古代史を歌ったザ・ブッツの新作アルバム『時の水辺』。
ご購入いただけると活動存続の助けになります。応援よろしくお願いいたします。
プレーヤー不要。スマホですぐ聴けるQRコード付きブックレットです(CDも付いてます)。
詳細のご紹介は
↓↓↓
http://yasumimiyazawa.com/buttz/tokinomizube.html
雅楽の笙や篳篥も入った独特のサウンドで、「聴いたことないけど、どこか懐かしい」大人むけのロックです
収録曲:
1.Fantastic Dystopia
2.一木造
3.Shami on The Water
4.川のほとりで
5.Benzai-Tennyo
6.Black Etenraku
7.北斗星
8.いけるとこまで
ほか、付録CDにボーナストラック
宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m
音楽家で神仏研究家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。
こんにちは。この連載にもよく出ている仏像好きアナウンサー・久保沙里菜さんの結婚式に参列してきた宮澤やすみです。東京・増上寺で阿弥陀如来を前にしての仏前結婚式でした。さすが我が仏友。おめでとう。
そんな中、今年は辰年。
つまり龍の年ということで、前回は長谷寺の龍王を紹介しました。
長谷寺の次は、やはり室生寺もはずせませんね。
紅葉まっさかりの室生寺。2012年撮影
しかも、室生寺こそ龍とかかわりの深いお寺であります。
室生寺夜のライトアップ。石段のジグザグの光は龍をイメージしたもの
室生寺からさらに1kmくらい山道をいくとあるのが、室生龍穴神社。
この室生の地には、龍穴に棲むという龍神の伝説があり、天候を左右する神として崇敬されました。
その龍神がいるという龍穴も残っており、室生龍穴神社の奥宮として参拝できます。
室生龍穴神社の境内
ぼくも一度、テレビ番組のロケで行かせてもらい(下記リンク)実際に見ました。
深い山を清流の音を聞きながら進むと、急な崖が見え、岩肌に思ったより大きな洞窟が口を開いていました。
そこにしめ縄が掛けられていて(どうやってかけたんだろう)、たしかに暗く深い穴から何か出てきそうな、神秘的な感じがしました。
深い谷の反対側から龍穴がみえる
室生はそうした龍穴信仰がベースにあって、のちに開創された室生寺は室生龍穴神社の神宮寺といった意味合いもあるそうです。
じつは、室生寺境内、金堂の右側に龍穴遥拝の拝殿があるのをご存知でしょうか。
仏像好きだと金堂でテンション上がり、左側の五重塔へ進んでしまいますが、ここで一歩立ち止まって、反対側に視線をやることをお勧めします。
かわいらしい軍荼利明王石仏と、小さな天神社。天神社の脇にある「天神杉」はあまりにも巨大で畏怖の念を抱く
拝殿の近くに石仏の軍荼利明王もあって、その先にとても小さな天神社もあります。
そのずっと先に龍穴があって、室生寺境内にいながら参拝できるというわけなんですね。
それでは聴いてください。
ザ・ブッツで「いけるとこまで(As You Can)」。
(過去記事)
室生寺の十一面さん
(女優の相武紗季さんと室生寺ロケ)
https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20170114-2/
--おしらせ---
本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報
1.
■■宮澤やすみ ちいさなソロライブ■■
【疲れた身体に チルやすみ】
ちいさなバーで、夕暮れ時にまったりと
疲れを癒す、心地よい三味線の音と歌。
三味線好きな方は至近距離でお聴きいただけるこの機会お見逃しなく。
会場はシックなバー。お茶やお酒とともにくつろいでお過ごしください。
2024年2月3日(土)
17:30開場 18;00開演
池袋ロワンディシー
詳細 http://yasumimiyazawa.com/live.html
2.
仏像や古代史を歌ったザ・ブッツの新作アルバム『時の水辺』。
ご購入いただけると活動存続の助けになります。応援よろしくお願いいたします。
プレーヤー不要。スマホですぐ聴けるQRコード付きブックレットです(CDも付いてます)。
詳細のご紹介は
↓↓↓
http://yasumimiyazawa.com/buttz/tokinomizube.html
雅楽の笙や篳篥も入った独特のサウンドで、「聴いたことないけど、どこか懐かしい」大人むけのロックです
収録曲:
1.Fantastic Dystopia
2.一木造
3.Shami on The Water
4.川のほとりで
5.Benzai-Tennyo
6.Black Etenraku
7.北斗星
8.いけるとこまで
ほか、付録CDにボーナストラック
宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m