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第375回 栃木の旧家にある不動堂

”右手に剣、左手に羂索を持ち、黒々とした身体で--”
音楽家で神仏研究家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。腰も指も痛めていたところに別の指をナイフで切り大騒ぎだった宮澤やすみです。まったく不甲斐ないです。


栃木市にて。今に残る蔵造りの建物で貴重なひな人形を展示

そんな中、栃木市の「あそ雛まつり」イベントに出演してきました。ときは3月3日のひなまつり。


蔵の街の旧街道では旧家の貴重な雛人形を道行く人のために公開

そして、僕のお弟子さん(三味線勉強中)がここの土地の旧家の出身で、立派なお屋敷を訪問。そこで気になったのが不動堂です。
個人のお宅の敷地に不動堂があること自体、相当なことですけどね。

ご先祖は400年前にさかのぼるという名家で、お屋敷には現在もご家族がふつうにお住まいです。
観光や一般公開などは無いので詳しい場所は伏せますが、その見た目は映画のセットのよう。


お弟子さんのご実家へ。この写真に見えるのは長屋門と蔵で、母屋はこの奥にある

郷土史をまとめた本には「中世の居城を思わせる」と書かれます。

そして、敷地の外側にある不動堂が、個人宅のレベルではない立派なもので、雰囲気があります。深いいわれがあるのだろうと想像します。


長屋門を背にすると見えるのが、この不動堂

ご本尊は12年に一度酉年に開帳。僕は写真だけ見せてもらいましたが30~40センチくらいの立像で、右手に剣、左手に羂索を持ち、黒々とした身体でまっすぐ力強く立つ不動尊でした。

ご主人に聞いてみると、この地域は明治2年に神仏分離が推進され、家の法事はすべて神式に変わったのだそうです。
おそらく敷地にお寺もあったんじゃないでしょうか。お寺は廃絶しても不動堂だけは残されたのでしょう。


不動堂の窓に御幣が掛けられている


不動堂前の狛犬がキツネっぽいのも気になる。もしくはオオカミか?

ここ数年、僕の取材テーマは神仏分離にあるので、これはもっと深掘りしてみたい。

今回は音楽の出演でお世話になったのであまり時間がとれませんでしたが、また改めて取材させていただきたいと思います。


お屋敷の鎮守神には熊野神社が鎮座


お屋敷の正玄関。地域の神社宮司が祭礼に来るときのみ使用される

その時はここでまたレポートしますね。


わたくし出演のようす。立って歌っているのが私。中国楽器”揚琴”奏者・金亜軍さん(写真右)とコラボしました

それでは聴いてください。
ザ・ブッツで「川のほとりで By The River」。



--おしらせ---

本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報

1.
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 1.Fantastic Dystopia
 2.一木造
 3.Shami on The Water
 4.川のほとりで
 5.Benzai-Tennyo
 6.Black Etenraku
 7.北斗星
 8.いけるとこまで
 ほか、付録CDにボーナストラック




宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m