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猿が守護する神社・日枝神社

”この神猿は、ただの使いというより、護り神といった性格もありそうです……”
神仏研究家・音楽家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。ソロアルバムの発売日が年明け1月13日に決まった宮澤やすみです。タイトルは「シャミセン・ディストピア」といいます。

さて、先日は都心の日枝神社に行ってきました。
江戸城の裏鬼門を護るとされる、江戸に欠かせない重要な神社です。


東京・日枝神社の本殿

日枝(ひえ)神社は日吉とか山王という呼称もありまして、総本宮は滋賀県、比叡山のふもとにある日吉大社です。
この連載の初期のころにご紹介しました(下記リンク参照)。


鳥居は日吉大社と同じ山王鳥居

そこで書いた通り、日枝神社といえば、お猿さんが欠かせない存在なんですよね。

日枝神社も、本殿の前に石造のお猿さんがいました。「神猿」と書いて”まさる”と読みます。


本殿前におかれた神猿像。昭和28年に崇敬者が奉納したもの

稲荷神社に狐があるように、神獣は神社やお寺によくありますね。神仏の使いとして存在します。
毘沙門天には虎、大黒天にはネズミ、というふうに。

ただこの神猿は、ただの使いというより、護り神といった性格もありそうです。

なぜ日枝神社に猿がいるのかという理由はいくつかありそうですが、ひとつには、おそらく総本宮・日吉大社に祀られる数多くの神々のうち、大行事権現が猿の姿をしているのが関係しているのではないでしょうか。
この件も以前に書きました。大行事権現、神名としては大年神といって、日枝神社の主祭神・大山咋神(おおやまくいのかみ)の父にあたる神だそうです。
だとすると、猿の方が偉いということになるのでしょうか…?


本殿前の神猿像には、夫婦の表現と大黒&恵比須の被り物が見られます。取材したところそんなに深い意味は無いとのこと

あとは、比叡山の日吉大社は、平安京の鬼門(東北方向)に位置し、方位守護とされますが、この鬼門が昔の十二支でいうと「丑寅(うしとら)」となります。
その反対、裏鬼門は「未申(ひつじさる)」となりまして、日本に未=羊が馴染みなかったからでしょうか、だいたい鬼門の邪気を除くとかいうイメージで申=猿が出てきます。

そんなことから、比叡山・日吉大社の猿信仰が、東京の日枝神社にもしっかり伝わり、さらに日枝神社の境内には末社として猿田彦神社もあって、これも猿つながりから来ているのでしょうか。

さらに、この猿田彦大神を日枝神社では「庚申さま」として崇敬しています。庚申信仰は江戸庶民に流行した「庚申講」などがあり、町のあちこちに石造の庚申塔が立っています。先日私のNHK出演時には笹塚の庚申塔を紹介しました。
くわしくは省きますけど、この庚申塔も、猿が描かれるんですよね。「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿はここから来ています。

どこまでも猿つながりを重視する、日枝神社でございます。

十二支で、申(さる)の次は酉(とり)なんですけど、日枝神社ではじつは鳥も重要なんですよね。

次週につづきます。  


それでは聴いてください。
プライマル・スクリームで、「ジェイルバード」。


参考:
日枝神社 https://www.hiejinja.net

過去記事:
日吉大社の目黒不動尊ー山の神と猿神のナゾ
https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20180113-2/

●おしらせ
本コラム筆者・宮澤やすみ出演

1.
【ひとりワロス Vol.3】
新型コロナで出番を失った宮澤やすみの、気ままなソロライブを配信。
三味線で洋楽カバーに懐かしポップ。お江戸の小唄も。
12月11日(金)19:30~生配信。
※開演後いつでも見られます
https://youtu.be/yhKfbwVFm6M
※会場観覧も歓迎です(上野御徒町ワロスロードカフェ。18:30会場)



2.
本コラム筆者・宮澤やすみの”仏像バンド”ことThe Buttz(ザ・ブッツ)
新譜音源発売中

「日本書紀」成立1300年記念
飛鳥をテーマにしたミニアルバム『欣喜雀躍』。
ご購入いただけると活動存続の助けになります。応援よろしくお願いいたします。
  ↓↓↓
http://yasumimiyazawa.com/buttz/buybuttz.html


アルバムジャケットは飛鳥・橘寺の風景



宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m