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第379回 仏像キャリアの原点、法隆寺金堂での出会い

”古いスタイルの仏像は、目がちがいますから--”
音楽家で神仏研究家の宮澤やすみが、仏像とその周辺をブツブツ語る連載エッセイ。

こんにちは。音楽の出番がひと段落し、Youtubeなどネットに注力している宮澤やすみです。ぜひ一度Youtubeごらんください(宮澤やすみで検索)。

そんな中、令和6年も4月に入り、入学式や入社式のニュースが流れてきます。
初々しい新入生の顔を見て、遠い昔の、ピュアだったころの自分を思い出します。
今はすっかり汚れちまって…というのは置いといて、大人のみなさんは初心に帰る良い機会ではないでしょうか。


筆者にとっての原点はここ、法隆寺

仏像に関していうと、私のような仕事をしていると必ず聞かれるのが、なぜ仏像を好きになったんですか?という質問です。

仏像との出会いのきっかけは、小学校5年生ころのことでした。

拙著『仏像にインタビュー』(実業之日本社 刊、電子版はディスカバー21 刊)のあとがきにも書いた話ですが、

当時、歴史のマンガに感化されて古いお寺を調べてみると、日本で一番古いのが法隆寺だとのこと(本当は飛鳥寺とか法興寺とかそういうのは置いといて)。


法隆寺金堂へ(2019年撮影)

母にねだって連れて行ってもらう機会があり、法隆寺へ。
西院伽藍に入ると、見上げるような五重塔と金堂に目をみはり、白砂とのパキッとしたコントラストがまぶしくて、特別な異空間に足を踏み入れたという感覚がありました。

そして、金堂に入ると、そのまぶしいコントラストから急に暗い堂内へ。
記憶では現在ほどの明るさは無く、とにかく暗い印象でした。当時はおそらく照明が異なっていたんじゃないでしょうか。
小さかったので背伸びをして、金網越しに奥を見ると…

どーんと現れた(かに見えた)、大きな仏像(子供だったので大きく見えた)。
金堂の本尊、釈迦如来三尊像です。


こちらはVR作品『法隆寺 国宝 金堂—聖徳太子のこころ』より。
監修:東京国立博物館、文化財活用センター、法隆寺  制作:凸版印刷株式会社


この像、実際は等身大ほどの大きさなのですが、外陣からだと見上げるような位置に本尊があるので、下から舐めるようなアングルで見るとより大きく感じます。
暗い中なのではっきり見えないところが神秘的な雰囲気を演出していて、遠くを見据えるような仏像の目つきがかろうじてわかります。
飛鳥時代、止利仏師による古いスタイルの仏像は、目がちがいますからね。ちょっと空怖ろしいような気もしてゾクゾクしました。

そこで思った感想が、

「マジンガーZみたい!」

というもの。まあ子供でしたからね。


こちらは東京藝術大学が手掛けた”クローン文化財”釈迦三尊像。銅の成分まで本物と同じに造ってある

金堂の建物がいわゆる秘密基地で、格納庫で出動を待っているスーパーロボット・釈迦如来!
いざ出動となれば、金堂の屋根が開いて、ドドドドッと飛び出すのだ!

飛鳥時代の貴重な国宝古仏を前に、そんな妄想をしてやすみ少年はワクワクしたのでした。


これもクローン文化財。こうして暗めの照明で拝むのがいいですね

その後、音楽に没頭したやすみ少年ですが、仏像へのワクワクゾクゾクが大人になっても収まらず、ロック調の仏像ソングを作るに至るというわけでございます。

何に対しても純粋に感動していたあの頃、あの感性。
忘れないようにしたいものですね……。

それでは聴いてください。
ザ・ブッツで「No Fear! 施無畏印」。



(関連記事)
法隆寺の釈迦三尊像が触れるって?
https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20170225-2/

飛鳥美術の気品「法隆寺金堂壁画と百済観音」
https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20200324-2/

「聖徳太子と法隆寺」金堂に並ぶ百済観音
https://www.butuzou-world.com/column/miyazawa/20210810-2/


--おしらせ---

本コラム筆者・宮澤やすみ関連情報

1.
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 1.Fantastic Dystopia
 2.一木造
 3.Shami on The Water
 4.川のほとりで
 5.Benzai-Tennyo
 6.Black Etenraku
 7.北斗星
 8.いけるとこまで
 ほか、付録CDにボーナストラック




宮澤やすみ公式サイト:http://yasumimiyazawa.com
宮澤やすみツイッター:https://twitter.com/yasumi_m