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石原 良定(いしはら よしさだ)
1972年 群馬県生まれ。
1995年 富山県在住の仏師 砂田清定氏に師事し、2006年独立。雅号を良定とする。
以後、木彫の里「井波」を拠点に寺院や個人からの様ざまな要望に応え、仏像に限らず
神像や縁起物などの作品も制作。多くの若手仏師の中でも将来を約束された実力派仏師。
インタビュー動画
エピソード
富山 八乙女山麓に広がるのどかな町、井波。古くから木彫りの里として栄え、現在も欄間、獅子頭などの伝統工芸品を生み出し
多くの井波彫刻職人が住んでいる。町なかを車で走れば次々と彫刻看板が目にとまり、普通の民家にも美しい彫刻の数々が潜む。
石原仏師は瑞泉寺という井波町発祥の寺院の近くに住む。気さくな笑顔で迎えてくれ、自宅までの道すがら、
瑞泉寺参道や八日町に点在する彫刻専門店や、表札・看板彫刻の意味や歴史を教えてくれた。
工房は青々とした田畑の隣にあり、入ってまず目についたのは粘土で作られた仏像。石原仏師は粘土を用いた原型をもとに
木彫仏像を制作している。粘土像にはナンバリングが付けられ、それだけで力強い存在感を放つ。
柔和な表情で「なぜ井波なのか」「なぜ仏師を目指したのか」を師弟関係を交え話してくれた石原仏師が作る仏像の表情は豊かで、
時に荒々しく、時に穏やかで、目を離した隙に動き出すのではと思うような躍動感を持つ。それは仏師石原良定の精神と、
井波の伝統彫刻に囲まれた環境が融合し作り上げられたものであることを実感した。
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