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加波 基樹(かば もとき)

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加波基樹(かばもとき)
加波次吉漆器店(かばじきちしっきてん)4代目 

能登半島にある輪島市。チョロチョロと絶え間なく流れる水の音と、鳥の歌声が聞こえる田園風景の中に、加波次吉漆器店の工房はある。
4代目当主の加波さんはとても気さくで、輪島漆器や手がけた作品について冗談を交えながら聞かせてくれた。
工房には用途別に分けられた漆の箱の棚や刷毛などの工具が数多くあり、飾り棚には自転車のヘルメットやガラスのカップ、スマートフォンカバーといった日用品とともに伝統的な漆器が並ぶ。「塗れる物はなんでも塗る」――このスタンスで様ざまな物に漆で個性と色合いを吹き込む。
同じ棚に鎮座する漆仕上げの仏像は、他の作品とは一線を画していた。幾度もの工程を重ね、完成まで2週間はかかるという根気のいる作業。 その並々ならぬ熱量が練り込まれたかのような、鈍い光り、絹のような滑らかな輝きを放つ像はすべて、この静かな工房から生まれている。