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不空羂索観音

手に持っている縄で人々を漏らすことなく救済する観音菩薩

不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)とは?

鹿の皮の袈裟を着ている為、鹿皮観音(ろくひかんのん)と呼ばれる場合もあります。「不空」とは信じれば必ず願いが叶い空しい思いをさせない、という意味で、「羂索」とは古代インドで密猟や戦闘に使われた捕縛用の縄のことです。そのため名前にはあらゆる人々の悩みを逃がすことなく救済し、願いを叶えるという意味があります。十一面観音の2倍のご利益である二十種の功徳(現世利益)と八種の利益(死後成仏)が得られ、奈良時代に信仰が盛んであったとされます。

 

天台宗系では六観音の1つに数えられ、人道を救済するとされています。また准胝観音と合わせて七観音と呼ばれることもあります。

ご利益

健康長寿、病気治癒、財福授与、美しくなる、罪障消滅、極楽浄土に行けるなどのご利益があるとされています。

不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)の像容

8本の手と3つの目の像容が基本です。鹿皮の袈裟をまとっている場合があり、手には羂索、錫杖、蓮華などを持っています。

有名寺院と像

・奈良県:東大寺
・奈良県:興福寺
・奈良県:不空院

不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)の真言

オン・ハンドマダラ・アボキャジャヤニ・ソロソロ・ソワカ