宮澤やすみの仏像ブツブツ



たのしい地獄へ!「地獄絵ワンダーランド」展

2017年 8月 12日

暑い夏にスパイシーなカレーが食べたくなるように、夏は熱い地獄の絵を楽しむのがいいですね。
東京日本橋・三井記念美術館の「地獄絵ワンダーランド」展を取材してきました。


地獄あれこれ、各種取り揃えてます!

やっぱりイチ押しは、後期展示のヘタウマ地獄絵ですね。

大きな掛け軸に地獄の王と獄卒、亡者、そのどれもがイイ感じに力が抜けて、マンガのような顔。
とくに亡者はヘナっとした顔が良い(笑)b
なんだか、さくらももこのマンガエッセイに出てきそうな、ちびまる子ちゃんと一緒に夢の中で遊んでいそうな感じの、のほほんとしたお顔です。

その画像は、美術展サイトの「展示室7」をご覧ください。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html


閻魔王と随神の像。このほか閻魔大王の前身である、密教の閻魔天の図像が興味深かったです。

江戸時代は、神仏が庶民に浸透し、その結果かなり身近なものになり、だから冗談まじりの作品も登場します。

筆者は三味線を弾いて歌う「小唄」の師範ですが、小唄にも「お釈迦さん」という釈迦降誕会(灌仏会、花祭り)を歌った作品があります。
その歌詞は、
”賽銭箱にけっつまづいて甘茶の中へと落っこったぁ~”
と、赤ん坊姿のお釈迦さんを(良い意味で)小バカにした歌です。

ほかにも、風神雷神が吉原へ繰り出して大騒ぎという唄もあったり。
神仏を歌う小唄はだいたいナンセンスなものばかり。

つまり、江戸時代には神仏はそれだけ身近で、信心深さを建前にしながら、実際は友達扱いしてしまうような付き合いだったようです。

だから、地獄絵の方向性も、怖がらせるよりも楽しんじゃう感じがウケたんじゃないでしょうか。


仏像ファン目線では、仏の世界の階層が理解できて面白いです。
よく言われる「六道」(人間が輪廻を繰り返す6層の世界)があり、その上に仏の世界が「須弥山」という大きな山で表現される。
四天王などの天部はその山の中腹にいて、人間世界を監視したりしている。山の頂上忉利天は、帝釈天の居城「喜見城」がある。その上空はホトケの世界で、弥勒菩薩のいる兜率天などいろんな階層が存在。


須弥山を描いた大パネルがわかりやすい。喜見城の部分を接写


今回のテーマである地獄は、山の下にある人間世界から、さらに地下深くへ潜ります。
地下と言っても、デパートみたいに地下2階食品売場でお惣菜買って帰るのとはわけがちがいます。

地獄にも八層あるそうですが、地下8階「無間地獄」へは、ひたすら下へ降りていくこと実に2000年間!
2000年かけてやっとフロアに到着して、そこから地獄の責め苦が永遠に続くのです。気の短い人は到着するまでに気が狂ってしまいそう。



木喰作の像も楽しいです。前列左の葬頭河婆(奪衣婆)は三途の川で衣をはぎ取る「地獄の受付嬢(婆)」。


一人でも楽しめるし、仲間とワイワイ言いながら観て歩きたい展示です。

特別展「地獄絵ワンダーランド」
(東京展)
2017年7月15日(土)~9月3日(日)
月曜休館
三井記念美術館にて
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
(京都展は9月23日から龍谷ミュージアム)


出雲仏像の旅7 -神迎えの地の風景、うまいもの-

2017年 8月 5日

神社と仏像と鉄道に浸った出雲の旅でしたが、ほかにもなかなか良い写真撮れたので載せますね。

まずはこちら、


出雲大社横・稲佐の浜の「神迎えの道」

10月には国じゅうの神が出雲に集まることになっていて、ここで神をお迎えして大社まで導きます。そこに自宅を構えるご家族に遭遇。おばあちゃんの視線の先にはお孫さんが。神が上がる道で暮らすってどういう気分でしょうね。

つぎはこちら、


松江大橋から見た夏の夕暮れ

夏至の夜の幻想的な空。ひとり酒飲んでましたが慌てて外に出て撮影しました。

で、その時に食べていたお刺身がこちら。


島根の魚の代表!あご(トビウオ)の刺身

山陰の魚といえばやはりコレですね。

あと、出雲の旅なのに出雲大社の写真が一枚もなかったですが、ちゃんと行きましたよ。
その近くにあった湧き水がとてもきれいでした。
40秒動画でどうぞ。


出雲大社の脇にある「真名井の清水」

出雲大社そのものは、こちらの動画を。
本殿は南向きに建っていますが、内部の神座は西向きになっているため、西側側面に賽銭箱があって参拝できるようになっています。


出雲大社本殿西側、神座正面参拝所

要するに、神様は西向きに座っていらっしゃる、ということですね。ちょうど稲佐の浜を臨むようなかっこうです。それが何を意味するのかは……わかりません。


出雲の旅レポートはこれで終了、次回からは別の話題をお届けします!


出雲仏像の旅6 -出雲大社を見守る「天津神」-

2017年 7月 29日

出雲の旅シリーズの3でお伝えした日御碕神社ですが、出雲大社からバスで海沿いを20分ほど。潮の香りがする岬に鮮やかな朱色の社殿が忽然と現れます。



日御碕神社の「日沉宮(ひしずみのみや)」

写真の「日沉宮」は天照大神(アマテラス)が祀られていますが、高台にある「神の宮(かんのみや)」には素戔嗚命(スサノオ)が祀られます。

この地は、スサノオが鎮まった地とされるので、「神の宮」のほうが歴史が古いのです(社殿は江戸初期の建築)。

二つの社殿の位置が特徴的で、およそ45度の角度で向かい合うように建っていますが、神社の人に聞いてみると、それぞれの社殿の背後が重要なのだそう。

まず、日沉宮の背後にあるのは「経島(ふみしま)」です。境内を出て歩いてみると、すぐ見えます。


ぽっかり浮かぶ聖なる島

今はウミネコ繁殖地で有名ですが、よく見ると小さな鳥居があります。伝承では、スサノオの御子がこの島に天照大神を祀ったのが始まりで、島の上に神殿を築いたそうです。
現在も、8月7日の宮司による祭祀のほかは禁足地とされます。


また、神の宮の背後にあるのは「隠れ丘」。こちらも行ってみました。こちらは小高い茂みの中です。
あまり手入れされてない藪の中を、蜂に注意しながら進むと、草むらに鳥居が建っていました。


夜にはあまり来たくない感じの、鬱蒼とした隠れ丘

伝承では、こここそ素戔嗚命が鎮まった地なのだそうです。
国創りの役目を大国主命にゆずったスサノオは、
「吾が神魂はこの柏の葉の止まるところに住まん」
と言って、柏の葉を飛ばしたところ、ここに落ちた。
以降、ここに素戔嗚命を祀る社が建ったとのこと。


柏葉のエピソードから、神社の神紋は「三つ柏」


経島も隠れ丘も、社殿などは無く自然そのままの形ですが、それがまた古代の聖地という感じでして、ワクワクしますね。


それにしても、ふつうは暴れん坊スサノオより、姉のアマテラスの方が格上になりそうなものですが、ここではスサノオがアマテラスを見下ろすような位置関係になっています。

さすが出雲。国創りの地、そして「根の国」の比定地とも言われる出雲ならではのことかと思います。

そして、もともとスサノオだけを祀っていたのが、あとからアマテラスが祀られるという順番も不思議。

「出雲の旅3」で書いたように、国創りをした側の大国主命(出雲大社)を取り囲むようにして、奈良平安の朝廷の息がかかった仏像やアマテラス信仰が付け足されているので、奈良朝~平安初期の間に都の影響力と出雲の関係がぐっと近づいたんだなということが想像されるのでした。

ちなみに、僕の仏像の好みはまさにこの奈良~平安初期のものでして、この時代のドロドロした話(笑)には目が無いのです。


日御碕神社は仏像がなく、簡単に済ませようと思いましたが、やはり重要な場所なのでしっかりご紹介したいと思い、この連載で書かせてもらいました。

仏像と神社の両方をみることで、いろんな歴史のストーリーが見えてきます。
今回の出雲の旅は、なかなか考えさせられる、充実した旅となりました!

次回はこのシリーズ最後に「番外編」といたします!(スミマセン一週伸びちゃいました)。

 
(追伸)
ちょうどよいタイミングで日御碕神社に関連するニュースが出てました。海底遺跡ですって!
【階段状の岩や参道?「海底遺跡」にダイブ…出雲】YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20170725-OYT1T50045.html


出雲仏像の旅5 -古代の国際港・美保関のヒミツ-

2017年 7月 22日

出雲大社から東へ、美保関の旅は続きます。

一見すると、のどかな漁村に見えますが、そこにある美保神社は出雲大社に並ぶ壮大な社殿。
『出雲国風土記』にも登場する古社で、それだけこの地が重要な場所だったことが偲ばれます。
国家レベルの重要拠点だからこそ、都の当時最新の様式を伝える仏像が置かれたわけです(前記事参照)。


美保神社。まず立派な拝殿に圧倒

地図をみると、この地の重要性が見えてきます。
Googleマップで、美保関周辺の地図をごらんください。
(埋め込んでみたけど、うまく見えますか?)


ご覧のとおり、美保関は横に張り出した岬の突端にあたり、よそからやってきた船がまず立ち寄るのが美保関。
出港するにもここで「風待ち」をして出発します(昔は帆船なので)。

朝鮮半島など外国船の玄関口にもなっていて、ここで関税をかけた。美保関は出雲国の税関窓口だったのです。


出雲へは岬に沿って西へ、境港のせま~い水道を通らないといけない。その先の中海から左へ宍道湖に入ると、(前記事で紹介した)大寺薬師を経て出雲の中心に達します。

歴史の陰に地形あり。地の利を生かして、外洋との接点として機能した美保関は、今でいうと国際空港のようなもの。
北前船など国内貿易のみならず、朝鮮半島との交易の一大拠点でもありました。
(ちなみに後醍醐天皇が隠岐へ流されるときもここから出港しています)


かつての風情が残る青石畳通り

古代にさかのぼると、ここはなんといっても「国譲り」の舞台。

大国主命(オオクニヌシ)が、子である事代主神(コトシロヌシ)に国譲りの相談をしたところとされます。

この二神が天照大神(アマテラス)ひきいる「天津神(あまつかみ)」勢力と交渉をしたわけで、ここでも美保関は、外来勢力との交渉の場であったのですね。
その後、大国主命は出雲大社に鎮まり、美保神社には、奥様の美穂津姫命(ミホツヒメ)と子である事代主神が祀られます。
お父さんだけ、西の果てに単身赴任です(笑)。


比翼大社造」の本殿。画面手前が事代主神、奥が美穂津姫命。屋根の上の千木の形が異なる

このエピソードから、「出雲大社に行ったら美保神社にも両参り」と言われるようになりました。

音楽の神でもある美保神社、こんどは演奏奉納で訪れたい場所です。
(美保関関係者さま、ぜひ呼んでください!)


おまけの40秒動画を3つ挙げておきます。
ちょっとだけ、参拝した気分になれるかもですよ。


次回は、出雲松江の旅番外編です!


出雲仏像の旅4 -都会派?地方派?美保関の仏像-

2017年 7月 15日

出雲大社から東へ、松江の先の岬へきました。
ここが美保関。

立派な社殿の美保神社は、大国主命の御后・美穂津姫命(ミホツヒメ)が祀られていて、縁結びのご利益を求めて出雲大社と合わせてお参りする人が多いです。

また、ミホツヒメ様は、歌舞音曲の神様でもありまして、私もしっかりお参りしてきました。

神話の舞台として有名な美保関ですが、ここにもいます!仏像が!


存在感たっぷりの仏像群
 

訪れたのは仏谷寺(ぶっこくじ)。

収蔵庫を開けてもらうと、5体の仏像が並んでいます。

薬師如来、日光月光菩薩の三尊に加え、聖観音菩薩と虚空蔵菩薩。

ほとんど、前記事の大寺薬師と同じラインナップです(虚空蔵は仏谷寺のみ)。

今回は、短い動画をいくつか撮ってきましたので、ご覧いただきながらどうぞ。

どの像も、大寺薬師と近い平安前期のものだそうですが、
日光月光菩薩については細身で頭が小さく、地方風のスタイルです。
薬師如来もあわせて、「出雲様式」と呼ばれる独特の造形が見られます。具体的なポイントは動画をどうぞ。約50秒。



いっぽう、観音と虚空蔵の衣文のウネウネ感はまさに貞観様式。当時の都での流行りです。まさに平安トレンド。こちらも50秒動画にて。




都の最先端様式と、地域特有の出雲様式の両方が見られる。おもしろいですね。

きっと、都から派遣された仏師と、現地の仏師(日ごろ僧侶として働くのがたまに仏像造る)とが協力して造ったのではないでしょうか。
例によってこちらも記録が残っていないので、確証はないのですが、想像がふくらみます。


漁村だからでしょうか? 日光菩薩さん、なんだかお魚っぽいシルエット(失礼しました)
 


虚空蔵菩薩の濃厚な衣文線。平安前期ファンにはたまらない
 

さて、美保関は、今訪れるとのどかで小さな漁村に見えます。

そこに、なぜ都から最先端トレンドがもたらされたのか。

その昔、この地は国にとって大変重要な拠点だったらしいです。

ちょっとブラタモリ的な視点になってきますが、次回、そのへんご紹介しようと思います。


出雲仏像の旅3 -大寺薬師から見えるヤマト朝廷の”出雲包囲網”-

2017年 7月 8日

出雲大社から近い、大寺薬師は仏像の宝庫。

前記事の四天王のほか、薬師如来、日光&月光菩薩、2体の観音菩薩がいます。


薬師如来と菩薩たちがずらり


本尊の薬師如来はキリリとした表情が若々しいです。

膝あたりの衣文線にも特徴が

シャープで深い彫りの衣文線がくっきりみられることから、これも平安時代前期と目されます。
室生寺・弥勒堂の釈迦如来坐像にも通じる、エッジのたった衣文線です。

日光、月光菩薩は、すっきりした衣文のデザインですが、眼の感じがだいふ古風なんです。
平安期と奈良期のスタイルがまざっているようです。


日光菩薩。まぶたの膨らみだけみると天平風


さて、この仏像ができた時代はどんな時代だったのでしょうか。

まず、この大寺薬師の立派な薬師如来。
基本は病平癒の仏ではありますが、奈良の平城京や京都の平安京(前期)の朝廷にとっては「国家鎮護」のモニュメントでもあったのです。

たとえば、朝廷が東北で蝦夷征伐したときも、薬師如来を現地に祀りました。現在も福島や岩手に立派な薬師如来が残っています。

また、前記事で紹介した四天王。これも朝廷にとっての大事な国家鎮護の主役です。

たとえば、奈良の東大寺は正式名称を「金光明四天王護国之寺」といって、四天王の加護で国を護る寺といった意味合いです。

要するに、薬師如来も四天王も、都の朝廷の政治的影響力を示すものなんですね。

それをふまえてこの地を歩くと、当時の朝廷にとってここがどれだけ大事な場所だったのかと想像がふくらみます。

今は田んぼにサギが集まって、のどかな里の風景が続くだけなんですけどね。


さらに、この地には古くからいろいろあったようで……。

大寺の近くに古代からの遺跡が残っていて、復元公開されています。
弥生時代の四隅突出型墳墓もあって、なかなか見ごたえありました。動画でご覧ください。


青木遺跡。弥生から平安前期までの遺跡が復元されていました

この青木遺跡には、奈良~平安期とされる神社跡もありました。社殿は出雲というより伊勢系で、東を向いていたそう。
つまり、大寺の仏像と同じ時代の神社ですね。


神社建築と思われる掘立柱跡


この地の中心は、なんといっても出雲大社。大国主命が祀られています。
大国主命は、国土を創られたあと、天照大神に「国譲り」をして出雲に鎮まります。

その出雲大社から、さらに西北の岬まで行くと、有名な日御碕神社があり、ここに天照大神(伊勢神宮の祭神)が祀られた。それも平安前期(948年)のこと。

位置関係を整理すると、出雲大社から見て、西北には日御碕神社、東には、大寺薬師と青木遺跡の伊勢系の社殿があった。
時代はいずれも奈良~平安前期の頃。

この時期、出雲の大国主命を挟むようにして、天照系の神社と朝廷の息がかかった仏像が置かれたのです。
それはまるで、大国主命の魂を封じるかのよう……
その真の意味とは……?

というのが、実際に歩いて感じた印象なんですけど、文献などの実証はないので、あとは歴史学者の先生にまかせましょうね。
歴史ミステリーのひとつとして、こういう想像が楽しいのです。


きっと歴史の中で、良いことも悪いことも、祝い事も呪い事も、この地でいろいろあったのは確かでしょう。


さて、ここから山を越えれば日本海。昔はここが日本の玄関口みたいなもの。
その要となるのが美保関なのですが、それは次回記事でご紹介します。



大寺収蔵庫には、名前不明の神像もたくさん。興味が尽きません


出雲仏像の旅2 -大寺の四天王-

2017年 7月 1日

出雲まで旅してきました。

出雲大社とその周辺をめぐった翌日は、大寺薬師へ。

ここがなかなかすごかった。


こんなふうに睨まれたら身動きできません

薬師如来と日光、月光菩薩の三尊に、観音菩薩が2体。
そして、2mを超す四天王の存在感!

一木造で、ボリューム感たっぷりの彫刻は、平安時代前期、貞観様式とも言われるスタイルです。
重装備の甲冑を力強く彫刻しています。


多聞天・量感あふれる表現はこの時代特有

ところどころに見られる渦文もこの時代の特徴。


広目天・クールな顔にベルトの獣面がおしゃれ


持国天と増長天は、短い動画でどうぞ。より臨場感が感じられると思います。


持国天・高橋英樹みたいな?芝居がかった顔


増長天・憤怒の威嚇。そしてボロボロに傷ついた身体に感涙!


大寺の正式名は万福寺といい、現在地より300mほど山奥に立地していたそうです。
しかし江戸時代の土砂崩れで崩壊、仏像だけが助け出され現在地へ。

そんなわけで、お寺の記録が残っていないので詳細はわかりません。行基創建の伝承もあって古いお寺ではありそう(伝承は鵜呑みにはできないけど時代背景の目安にはなるのです)。

しかし、これだけ立派な仏像があったということは、かなりの大伽藍だったのでは。
なお、この地域の北西には有名な古刹・鰐淵寺もあり、古くからヤマト王権と結びついていた地域ではあります(次回もそのへん触れます)。

なにしろ、詳しくわからないところが、かえって想像を掻き立てて、歴史ロマンの世界へ誘われるのですね。

そんな大寺ですが、写真のとおり、最寄り駅はこんな感じ。


これが駅前!ひなびた風景の中に大寺があります

ここを通る一畑電車の路線は、全区間乗りました(ワタクシ鉄道好きでもあるもので…)。
その中でも、もっともローカルな風景が見られるのが、ここ大寺を含む鳶巣(とびす)地区でした。

歴史を感じる旧道も残っていて、鉄道+徒歩でないと見落としてしまうような風景も堪能してきました。


祠のむこうに、何かありそう…


1000年以上前には、どんな様子だったんだろうと想像がふくらみます。


次回は、大寺の薬師如来と菩薩、その他をご紹介します!


出雲仏像の旅1

2017年 6月 24日

ただいま、出雲、松江の旅をしています。

出雲の電車には「しまねっこ」が乗ってます

もちろん、出雲大社もお参りしましたが、じつは出雲はブツもよし。
神社も古墳も、そして鉄道もいい味出してる、旅人にはうれしい地域なのです。


この仏像の正体は?次回乞うご期待!

次回から少しずつご紹介しますので、今回はプロローグにて!


秘仏ご開帳はこの歌で

2017年 6月 17日

先日の浄瑠璃寺・吉祥天さんは、お寺ではいわゆる「秘仏」とされ、いつでも拝観できるわけではありません。

仏像ファンにとって秘仏ご開帳は重要なイベント。
さまざまな開帳日情報を整理するのがなかなか大変です。

そんな中、こんな動画が公開されました!

私の仏像バンド“The Buttz”(ザ・ブッツ)の代表曲・「ご開帳ブルース」です!

何年も歌ってきましたが、本日ついにオフィシャル動画が完成しました。


歌い出しから”浄瑠璃寺、吉祥天~”と始まり、
ご開帳の日取りを羅列するという、いたってシンプルかつお役立ち情報満載の歌詞。
サビの「オープン・ザ・ドアー!」というのは、もちろん「特別開扉」の喜びを表現したものでございます。

NHKをはじめテレビでも何度か流れたり歌わせてもらったりしてきましたが、キャッチーなメロディで、出演者のみなさんすぐ口ずさんでしまうほど。

思い出すのは、ルー大柴さん。ロケ収録が終わり帰り際にも、「♪ブツブツ言わずにオレ~とぉ~」と口ずさみながら帰って行ったのでした(笑)

ずん飯尾和樹さんも「いいね、おもしろいよ」とおっしゃってくださったり。
マツコ・デラックスさんも怪訝そうな顔で聞いてくれたり、
安住紳一郎さんも苦笑いしながらラジオでかけてくれたり、
いろんな人が楽しんでくれました。
相武紗季さん、ピーターバラカンさんもCDもってます。
浄瑠璃寺の副住職さまもCDお持ちです。

まったくミーハーな話で恐縮ですが、この歌のおかげでいろんな人と会えたのでした。

まさしく「仏縁」。人生わかんないもんですね。


そんな「ご開帳ブルース」のMV(ミュージック・ビデオ)、CD収録版と同じ音ですので、ぜひチェックお願いします。

で、もしよかったら、CDのほうもよろしくお願いいたします♪

『Ash-La La La』:宮澤やすみ and The Buttz


●宮澤やすみ and The Buttz 公式サイト
http://www.yasumimiyazawa.com/buttz/


吉祥天姐さん、東京へ「奈良 西大寺展」

2017年 6月 10日

先日もお伝えした「奈良 西大寺展」。

東京の三井記念美術館に、いよいよあの”姐さん”がやってきました。
この記事が出た翌日までの公開ですが、時間あればどうぞ。

息をのむ美しさと官能美。あでやかな赤い衣と白い柔肌。
しかも日頃は秘仏という神秘性(春秋正月に公開)。
まさに美ブツ中の美仏として仏像ファンにはあまりにも有名です。

首を横に向けて、身体をひねるポーズが悩ましい。
特別取材会では、ちょうど記者会見に応じている風に見えて面白かったです。


取材時のもようです

筆者も、浄瑠璃寺の厨子にいるところへ何度も会いに行きましたが、こうして全身丸見えの状態は初めてで、鼻血が出そうなほどの興奮状態なのでした。

ここでは特別に、本当に特別に、動画でお見せします。
すぐ削除するかもしれないので、あしからずご了承ください。


ガラス越しとはいえ、さまざまな角度から拝観できるチャンスはなかなかありません。
ほんわかと柔らかい表情に、こちらの心もほぐれます。ひさしぶりに感動する仏像体験でした。

そのいっぽうで、取材時のメディア陣の反応を見ていると、女性陣は「わ~美しい!」とウットリしてましたが、男性陣の中には「なんか、怖いなこの顔」という人もいて、人によってこれだけ印象のちがいがあるのも面白いなと思いました。

仏像の印象は、見る人自身の心が反映されるとよく言います。
男性記者の方は、だいぶストレスが溜まっていたのかもしれませんね(笑)


創建1250年記念「奈良 西大寺展」東京展は6月11日まで。
その後、7月29日から大阪展、10月20日から山口展と巡回します。
公式サイト:
http://saidaiji.exhn.jp

(お知らせ)
【カツベン映画ナイト!in カルカル】
筆者・宮澤やすみのもう一つの仕事・活動写真上演。
宮澤も一員の「映楽四重奏 -The FilmQuartet-」による活動写真の世界を体験。
「活弁」は、日本独自の上演形態。なかでも弁士の語りは、落語、講談となら
ぶ日本の話芸として海外で注目されています。
100年前の無声映画が、弁士の語りと楽団の生演奏で、今に甦ります。

アニメにSF、活劇、恋愛、今見ると新鮮であり、感動する名作、珍作も各種取り揃え、
トークを交えながら気軽にお届けします。前売チケットがお得です。

●6月16日(水)18:30開場、19:30開演
●渋谷・東京カルチャーカルチャーにて
●詳細:
 http://tcc.nifty.com/event/general/20853
 (チケット購入可能です)